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バリ島農園だより Vol.19 ~バリ島のお正月~

バリ島農園だより Vol.19 ~バリ島のお正月~

皆様新年明けましておめでとうございます! 今年もどうぞよろしくお願いいたします^^ 今日はバリ島のお正月のお話。   バリ島にはお正月が4回来る!? バリ島では暦が3つあります。 バリの人々が主に宗教行事に使うウク歴とサカ暦、それと私たちと同じグローバルな西暦です。 ウク歴の一年は210日なので、西暦でいうと一年に二度正月が来ます。サカ暦は太陰暦なので、一年は西暦より11日ほど短くなりますが、ほぼ一年に一度お正月が来ます。 そしてこの西暦のお正月。トータルで一年に4回もお正月が来るんですね! ウク歴のお正月にあたるものはガルンガンと言われ、日本のお盆のように先祖様を迎えるお祭りで、迎え盆で始まり送り盆で終わります。 ご先祖様をお迎えする家寺を祭る儀式と、親戚一同の飲み会、これも日本のお盆とそっくりですね。 サカ暦のお正月はニュピ、静寂の一日と言われ、この日の夜明けから翌日の夜明けまで24時間外出をしてはいけないことになっています。 すべての交通、飛行機や船も本当にすべてが止まるので、この日は人工的なノイズが一切ない、鳥のさえずりや犬の鳴き声しか聞こえてこない、太古の昔の一日を体験できるような日なのです。 大きな音で音楽を聴いたり、機械音をだすことも禁止で、基本的には火の使用もできません。 夜間は絶対に明かりが外に漏れないようにしなければいけないので、ろうそくの明かり程度で過ごすか、明かりを使う人は窓を目張りします。 どこからも人工的な光のない空は一面の星空で、天の川がはっきり見え、もういないと思っていた蛍も飛び交います。 このニュピという日は本当に特別なので、ぜひ体験していただきたい一日です。 西暦のお正月 西暦のお正月はバリ人の家庭では特に特別なことはしないのですが、大みそかにバーベキューなんかのちょっとしたホームパーティーをしたり、子供たちは花火をしてお祝いします。 外国人が集まるビーチエリアでは多くのビーチ沿いのホテルやビーチクラブが花火を打ち上げるので、日本の花火に比べれば小さな花火ですが沢山の人がビーチにも集まります。 レストランやホテルでは年越しディナーやライブなどのイベントを企画していましたが、やはりビーチクラブが人気の様子でした。 ↑写真は昨年の大みそか、満員のビーチクラブ。お客さんの多くはインドネシアの国内観光客でした。   残念ながら、花火の良い写真が撮れませんでした、、、汗 年明けて元日は、地元の皆さんは家族やカップルで少し遠出をすることがおおいようです。 こちらは山間部の避暑地、ブドゥグルのキャンプ場。 ローカルの皆さんが沢山ピクニックを楽しんでいました。 この辺りは標高が高く年中涼しいので、野菜をたくさん作っています。 いちご畑も多く、いちご狩りもできるんです!  ...

バリ島農園だより Vol.19 ~バリ島のお正月~

皆様新年明けましておめでとうございます! 今年もどうぞよろしくお願いいたします^^ 今日はバリ島のお正月のお話。   バリ島にはお正月が4回来る!? バリ島では暦が3つあります。 バリの人々が主に宗教行事に使うウク歴とサカ暦、それと私たちと同じグローバルな西暦です。 ウク歴の一年は210日なので、西暦でいうと一年に二度正月が来ます。サカ暦は太陰暦なので、一年は西暦より11日ほど短くなりますが、ほぼ一年に一度お正月が来ます。 そしてこの西暦のお正月。トータルで一年に4回もお正月が来るんですね! ウク歴のお正月にあたるものはガルンガンと言われ、日本のお盆のように先祖様を迎えるお祭りで、迎え盆で始まり送り盆で終わります。 ご先祖様をお迎えする家寺を祭る儀式と、親戚一同の飲み会、これも日本のお盆とそっくりですね。 サカ暦のお正月はニュピ、静寂の一日と言われ、この日の夜明けから翌日の夜明けまで24時間外出をしてはいけないことになっています。 すべての交通、飛行機や船も本当にすべてが止まるので、この日は人工的なノイズが一切ない、鳥のさえずりや犬の鳴き声しか聞こえてこない、太古の昔の一日を体験できるような日なのです。 大きな音で音楽を聴いたり、機械音をだすことも禁止で、基本的には火の使用もできません。 夜間は絶対に明かりが外に漏れないようにしなければいけないので、ろうそくの明かり程度で過ごすか、明かりを使う人は窓を目張りします。 どこからも人工的な光のない空は一面の星空で、天の川がはっきり見え、もういないと思っていた蛍も飛び交います。 このニュピという日は本当に特別なので、ぜひ体験していただきたい一日です。 西暦のお正月 西暦のお正月はバリ人の家庭では特に特別なことはしないのですが、大みそかにバーベキューなんかのちょっとしたホームパーティーをしたり、子供たちは花火をしてお祝いします。 外国人が集まるビーチエリアでは多くのビーチ沿いのホテルやビーチクラブが花火を打ち上げるので、日本の花火に比べれば小さな花火ですが沢山の人がビーチにも集まります。 レストランやホテルでは年越しディナーやライブなどのイベントを企画していましたが、やはりビーチクラブが人気の様子でした。 ↑写真は昨年の大みそか、満員のビーチクラブ。お客さんの多くはインドネシアの国内観光客でした。   残念ながら、花火の良い写真が撮れませんでした、、、汗 年明けて元日は、地元の皆さんは家族やカップルで少し遠出をすることがおおいようです。 こちらは山間部の避暑地、ブドゥグルのキャンプ場。 ローカルの皆さんが沢山ピクニックを楽しんでいました。 この辺りは標高が高く年中涼しいので、野菜をたくさん作っています。 いちご畑も多く、いちご狩りもできるんです!  ...

バリ島農園だより Vol.18 ~バリ島のクリスマス~

バリ島農園だより Vol.18 ~バリ島のクリスマス~

南国のクリスマスってどんな感じ?って昔は不思議に思っていました。 実際にバリ島ではバリヒンズー教が大多数を占めるので、一部観光地エリアを除いて、クリスマスのイルミネーションなんかもほとんどありませんし、ヒンズー教の家庭ではクリスマスを祝うことはないです。 けれどインドネシア全体にはキリスト教の人々も実は多く、バリ人でもキリスト教に改宗する人もいます。 キリスト教のバリ人家庭の家です。立派なクリスマスツリーがあります。 だけれどバリ島のクリスマスパーティーはヨーロッパのものとは違いました! こちらの家庭ではプレゼント交換がなく、家族(もちろん家族はヒンズー教の方が多いです)が集まって思い思いに過ごすパーティー。 元々バリには長い時間かけて食事を楽しむ文化がありません。 クリスマスの食事もとってもシンプルでした。 手前はナシチャンプルという言ってみればいつも通りの、ご飯とおかずの盛り合わせ。 それとインドネシア人みんな大好きなバクソというミートボールのスープ(こちらは日本でいうおでんのような感じ?)。 これらをちゃちゃっと食べておしまいでした。 インドネシアでもジャカルタなどの人々は洋食も好きなイメージがありますが、特にバリの人に限っては、皆さんとにかくバリ料理がないと食べた気がしない!という感じの印象です。 日本でいえばクリスマスにお味噌汁付きの和食を食べるという感じですね。 食事の後は男性陣は恒例の飲み会、女性陣は集まって井戸端会議。 (バリ島のお酒の飲み方がこれまた特殊で、、、またそれは次の機会に^^) 元気いっぱいの子供たちは庭でボール遊びを楽しんでいました。 ↑一般的なバリ人の家とは違い、家寺はありません。 バリ島のクリスチャン居住区にはバリ島の赤レンガと、ステンドグラスがマッチしたバリ風の教会があったりして、あまり知られていませんがとても美しいです。 中に入れるかはちょっとわからないのですが、機会があればぜひ見に行ってみてください。 ちなみに、外国人の多い観光エリアではクリスマスにはレストランはクリスマスディナーを企画し、町はライブミュージックで溢れにぎやかでした。 各店舗でクリスマスツリーも工夫を凝らし、ココナッツやヤシの木で作られたものもありましたよ! もちろん雪もないし、とっても暑くてクリスマスっぽい雰囲気には少し欠けるのかもしれませんが、それでも年末特有のにぎやかさがあり、常夏のクリスマスも良いものです。   日本の皆様も良い年末年始をお過ごしください。 →もちろん次回のブログはバリ島のお正月!  

バリ島農園だより Vol.18 ~バリ島のクリスマス~

南国のクリスマスってどんな感じ?って昔は不思議に思っていました。 実際にバリ島ではバリヒンズー教が大多数を占めるので、一部観光地エリアを除いて、クリスマスのイルミネーションなんかもほとんどありませんし、ヒンズー教の家庭ではクリスマスを祝うことはないです。 けれどインドネシア全体にはキリスト教の人々も実は多く、バリ人でもキリスト教に改宗する人もいます。 キリスト教のバリ人家庭の家です。立派なクリスマスツリーがあります。 だけれどバリ島のクリスマスパーティーはヨーロッパのものとは違いました! こちらの家庭ではプレゼント交換がなく、家族(もちろん家族はヒンズー教の方が多いです)が集まって思い思いに過ごすパーティー。 元々バリには長い時間かけて食事を楽しむ文化がありません。 クリスマスの食事もとってもシンプルでした。 手前はナシチャンプルという言ってみればいつも通りの、ご飯とおかずの盛り合わせ。 それとインドネシア人みんな大好きなバクソというミートボールのスープ(こちらは日本でいうおでんのような感じ?)。 これらをちゃちゃっと食べておしまいでした。 インドネシアでもジャカルタなどの人々は洋食も好きなイメージがありますが、特にバリの人に限っては、皆さんとにかくバリ料理がないと食べた気がしない!という感じの印象です。 日本でいえばクリスマスにお味噌汁付きの和食を食べるという感じですね。 食事の後は男性陣は恒例の飲み会、女性陣は集まって井戸端会議。 (バリ島のお酒の飲み方がこれまた特殊で、、、またそれは次の機会に^^) 元気いっぱいの子供たちは庭でボール遊びを楽しんでいました。 ↑一般的なバリ人の家とは違い、家寺はありません。 バリ島のクリスチャン居住区にはバリ島の赤レンガと、ステンドグラスがマッチしたバリ風の教会があったりして、あまり知られていませんがとても美しいです。 中に入れるかはちょっとわからないのですが、機会があればぜひ見に行ってみてください。 ちなみに、外国人の多い観光エリアではクリスマスにはレストランはクリスマスディナーを企画し、町はライブミュージックで溢れにぎやかでした。 各店舗でクリスマスツリーも工夫を凝らし、ココナッツやヤシの木で作られたものもありましたよ! もちろん雪もないし、とっても暑くてクリスマスっぽい雰囲気には少し欠けるのかもしれませんが、それでも年末特有のにぎやかさがあり、常夏のクリスマスも良いものです。   日本の皆様も良い年末年始をお過ごしください。 →もちろん次回のブログはバリ島のお正月!  

バリ島農園だより No.17 ~赤ちゃんの3か月の儀式~

バリ島農園だより No.17 ~赤ちゃんの3か月の儀式~

さてさて、またもや儀式に参加して来ました! 今回はティガブラナンと言われる、赤ちゃんの三か月のお祝いです。 日本でいうところの、お宮参りやお食い初めのような儀式ですね。 お坊さんに無病息災を祈願してもらう儀式から始まって、儀式の後は親せきや友人を招いての盛大なパーティー!(儀式だけの場合もあります) この儀式でもやはり、花やヤシや果物を使った大量のお供え物が用意されます。 元々昔は赤ちゃんを川に入れるというなんだかキリスト教の洗礼式を思い起こさせるような儀式だったそうです。今ではほとんどが簡略化されて、水はかけるだけの場合も多いです。 私が考察するに、きっと昔は日本と同じで3か月以前は亡くなる子供も多かったのではないでしょうか。 3か月まで元気に育った子は、初めて大勢の人の前にお披露目され、盛大にお祝いされるという意味があるのではないかなと思います。 この儀式でもやっぱり大量のサテ(バリ島のつくね)😊 こんなふうに道端を使われることも多いです。 日本ではあまり考えられないですが、バリの人々は家の前の道路は自分の家の敷地のように使います。 道を使って儀式を行っていることもありますが、道に米が干してあることもあるし、工事の建材が置いてあることもあります。 2車線あるはずが、一車線になってしまって渋滞しても、誰も文句を言わずに黙って避けて通ります、、、すごいですよね! 話がずれましたが、今回の儀式の一番の見どころはジョゲッと呼ばれる余興ダンスでした。 バリ舞踊のようですが、奉納ダンスとして踊られる(日本でいうところの神楽や巫女舞)ものとは別で、ジョゲッはパーティーなどを盛り上げるためにダンサーたちは会場から一人ずつお客さんを引っ張り出して、一緒に踊ります。 お客さんたちはふざけて笑いを取るのが定番で、ちょっと下ネタ的なことをしても良いことになっています。 なので、おもしろくて大胆なおじさんが引っ張り出されてくると会場は特に盛り上がったり!? このパーティーには外国人も数人来ていたので、彼らが引っ張って行かれたときもとても盛り上がっていました! やはりどこの国の人々も、外国の方が自分の国の伝統行事に参加して楽しんでくれているのを見るのは嬉しいということですね。 このパーティーも夜遅くまで丸一日中続きます。 ヨーロッパなんかでもパーティーはほぼ一日に渡るところもあるようですから、きっちり2,3時間でパーティーが終わるという日本人はやはり世界的に見ても忙しいのでしょうね。    

バリ島農園だより No.17 ~赤ちゃんの3か月の儀式~

さてさて、またもや儀式に参加して来ました! 今回はティガブラナンと言われる、赤ちゃんの三か月のお祝いです。 日本でいうところの、お宮参りやお食い初めのような儀式ですね。 お坊さんに無病息災を祈願してもらう儀式から始まって、儀式の後は親せきや友人を招いての盛大なパーティー!(儀式だけの場合もあります) この儀式でもやはり、花やヤシや果物を使った大量のお供え物が用意されます。 元々昔は赤ちゃんを川に入れるというなんだかキリスト教の洗礼式を思い起こさせるような儀式だったそうです。今ではほとんどが簡略化されて、水はかけるだけの場合も多いです。 私が考察するに、きっと昔は日本と同じで3か月以前は亡くなる子供も多かったのではないでしょうか。 3か月まで元気に育った子は、初めて大勢の人の前にお披露目され、盛大にお祝いされるという意味があるのではないかなと思います。 この儀式でもやっぱり大量のサテ(バリ島のつくね)😊 こんなふうに道端を使われることも多いです。 日本ではあまり考えられないですが、バリの人々は家の前の道路は自分の家の敷地のように使います。 道を使って儀式を行っていることもありますが、道に米が干してあることもあるし、工事の建材が置いてあることもあります。 2車線あるはずが、一車線になってしまって渋滞しても、誰も文句を言わずに黙って避けて通ります、、、すごいですよね! 話がずれましたが、今回の儀式の一番の見どころはジョゲッと呼ばれる余興ダンスでした。 バリ舞踊のようですが、奉納ダンスとして踊られる(日本でいうところの神楽や巫女舞)ものとは別で、ジョゲッはパーティーなどを盛り上げるためにダンサーたちは会場から一人ずつお客さんを引っ張り出して、一緒に踊ります。 お客さんたちはふざけて笑いを取るのが定番で、ちょっと下ネタ的なことをしても良いことになっています。 なので、おもしろくて大胆なおじさんが引っ張り出されてくると会場は特に盛り上がったり!? このパーティーには外国人も数人来ていたので、彼らが引っ張って行かれたときもとても盛り上がっていました! やはりどこの国の人々も、外国の方が自分の国の伝統行事に参加して楽しんでくれているのを見るのは嬉しいということですね。 このパーティーも夜遅くまで丸一日中続きます。 ヨーロッパなんかでもパーティーはほぼ一日に渡るところもあるようですから、きっちり2,3時間でパーティーが終わるという日本人はやはり世界的に見ても忙しいのでしょうね。    

バリ島農園だより No.16  ~シーズンオフのコーヒー農園~

バリ島農園だより No.16  ~シーズンオフのコーヒー農園~

シーズンオフ、雨季のバリ島コーヒー農園 12月、日本は真冬に突入するところですが、バリ島は本格的な雨季に入り、草木が生き生きと茂り、さまざまな果物が旬を迎えます。 南国の雨季は日本の梅雨とは違い、一日中雨が降ることは少ないです。 大抵はスコールのような雨と、晴れ間の繰り返しで、数日晴れていることもあります。だからこそ果物がおいしくなるんですね。 そして南半球となるバリ島では、日本が冬の時期のほうが平均気温は高くなります。 雨が降り続けば涼しいですが、晴れ間が来ると一気に気温が上がり、湿気も伴って蒸し暑く、それでも最高気温は高くても33度程度と日本の真夏に比べればずいぶんと過ごしやすいと思います。 今の時期のコーヒーはまだ、上の写真のように緑色で、雨に濡れてつやつやとした濃い緑の葉や、新しく出てきている新芽のグリーンが美しいです。 コーヒーシーズンが年に一度のバリ島のコーヒー農家さんたちは兼業で、オフシーズンには野菜や果物を生産したり、畜産、養鶏などで生計を立てています。 とはいってもバリの人々は牛をほとんど食べないので、たい肥や農耕用の牛が多いです。 ほとんどのバリ島の小規模農家では高価な農薬や化学肥料は買えないので、たい肥は牛糞から取り、自然農法でコーヒーの栽培をしています。 実はバリ島はミカンの名産地! コーヒーの生産地である高原地帯は、みかんの名産地でもあり、広大なミカン畑が至る所に広がっています。 ミカンの収穫期は年に2回ということもあり、この地域ではコーヒー農家さんもミカン農家と兼業しています。 収穫されたミカンは、バリ島内のみでなく、ジャワ島にも多く出荷されていきます。 バリ島でとれるみかんは甘さこそ日本のミカンには負けますが、独特の香りとさわやかな酸味があり、とってもおいしいです! 日本の方で、なんだか懐かしいミカンの味がするという方も、、、 早生のミカンの味に似ているかもしれません^^ 現地の人々はこのミカンにシロップをと水を足して作る、エスジェルックというミカンジュースが大好き。 どこのワルン(食堂や屋台)にも大抵あるので、エスジェルックをぜひオーダーしてみてください。 割と脂っこく辛く、濃い味のバリ料理をちょうど中和してくれて、ぴったりなんです。 ●雨季もお勧めしたい理由 雨季は雨が多く、旅行には避けられる季節ではありますが、雨季に旬を迎えるマンゴーやパッションフルーツ、マンゴスチンは格別だし、生き生きとした緑も美しく、さらに雲の多い空になりますから、夕焼け空は実は雨季のほうが断然に美しいんです! あえて雨季の時期にのんびりゆっくりと、観光重視ではない滞在型の旅をしてみるのもおすすめです。            

バリ島農園だより No.16  ~シーズンオフのコーヒー農園~

シーズンオフ、雨季のバリ島コーヒー農園 12月、日本は真冬に突入するところですが、バリ島は本格的な雨季に入り、草木が生き生きと茂り、さまざまな果物が旬を迎えます。 南国の雨季は日本の梅雨とは違い、一日中雨が降ることは少ないです。 大抵はスコールのような雨と、晴れ間の繰り返しで、数日晴れていることもあります。だからこそ果物がおいしくなるんですね。 そして南半球となるバリ島では、日本が冬の時期のほうが平均気温は高くなります。 雨が降り続けば涼しいですが、晴れ間が来ると一気に気温が上がり、湿気も伴って蒸し暑く、それでも最高気温は高くても33度程度と日本の真夏に比べればずいぶんと過ごしやすいと思います。 今の時期のコーヒーはまだ、上の写真のように緑色で、雨に濡れてつやつやとした濃い緑の葉や、新しく出てきている新芽のグリーンが美しいです。 コーヒーシーズンが年に一度のバリ島のコーヒー農家さんたちは兼業で、オフシーズンには野菜や果物を生産したり、畜産、養鶏などで生計を立てています。 とはいってもバリの人々は牛をほとんど食べないので、たい肥や農耕用の牛が多いです。 ほとんどのバリ島の小規模農家では高価な農薬や化学肥料は買えないので、たい肥は牛糞から取り、自然農法でコーヒーの栽培をしています。 実はバリ島はミカンの名産地! コーヒーの生産地である高原地帯は、みかんの名産地でもあり、広大なミカン畑が至る所に広がっています。 ミカンの収穫期は年に2回ということもあり、この地域ではコーヒー農家さんもミカン農家と兼業しています。 収穫されたミカンは、バリ島内のみでなく、ジャワ島にも多く出荷されていきます。 バリ島でとれるみかんは甘さこそ日本のミカンには負けますが、独特の香りとさわやかな酸味があり、とってもおいしいです! 日本の方で、なんだか懐かしいミカンの味がするという方も、、、 早生のミカンの味に似ているかもしれません^^ 現地の人々はこのミカンにシロップをと水を足して作る、エスジェルックというミカンジュースが大好き。 どこのワルン(食堂や屋台)にも大抵あるので、エスジェルックをぜひオーダーしてみてください。 割と脂っこく辛く、濃い味のバリ料理をちょうど中和してくれて、ぴったりなんです。 ●雨季もお勧めしたい理由 雨季は雨が多く、旅行には避けられる季節ではありますが、雨季に旬を迎えるマンゴーやパッションフルーツ、マンゴスチンは格別だし、生き生きとした緑も美しく、さらに雲の多い空になりますから、夕焼け空は実は雨季のほうが断然に美しいんです! あえて雨季の時期にのんびりゆっくりと、観光重視ではない滞在型の旅をしてみるのもおすすめです。            

バリ島農園だより Vol.15 ~成人の儀式、ポトンギギ~

バリ島農園だより Vol.15 ~成人の儀式、ポトンギギ~

盛大に行われる成人の儀式 バリ島で有名な儀式といえばガベンと呼ばれるお葬式がありますが、結婚式と成人の儀式もかなりの金額をかけて盛大に行われる儀式です。 主役たちの装いも結婚式のようです。 とてもお金がかかる儀式なので、日本のように必ず20歳で行うと決まっていません。何か他の大きな儀式と同時にしたり、親せきでまとめて行うことが多く、結婚式と共にこのポトン・ギギを行うこともあるそうです。 ポトン・ギギとは歯を切るという意味で、この儀式では犬歯を削ります。 儀式自体は短いものなのですが、結婚式のようにこの儀式の後一日中パーティーが開催され、友人や村人たちが次々に訪れ、夜遅くまで食べ物がふるまい続けられます。   入り口の飾りつけも豪華です。   親戚一同で前日から準備される大量のおもてなし料理 私たちがまず驚くのは、大勢のゲストをもてなす大量の料理をケータリングなどを頼まずに親戚一同で前日の夜遅く、そして当日も早朝から用意するということです。 ↑バリ島のお祭り料理には豚肉が欠かせません。生きた豚を買い、その場で〆てそれぞれの部位に分けいろいろな料理を作ります。 ↑ウルタンと呼ばれるバリ島のソーセージを作っているところ。 豚を捌いたり、大きな鍋で米を炊くなどの力仕事は男性の担当。 女性はそのほかの料理や仕上げなどを担当します。 ↑こちらはバリ島のつくね。これも大量に作って一日中焼かれます。 ↑ビュッフェ形式で提供され、来場者はいつでも好きな時に食事ができるようになっています。この料理は少なくなれば追加され、一日中常に切らすことのないように用意されます。 もしもバリ島の儀式に参加する機会があれば、ぜひ前日や早朝の準備からお邪魔してみてください。 日本料理とは全く違う、バリ島の伝統料理の準備作業を見るのはとっても興味深く、お手伝いに参加するのも楽しいです! 皆さんきっと笑顔で喜んで迎え入れてくれますよ。  

バリ島農園だより Vol.15 ~成人の儀式、ポトンギギ~

盛大に行われる成人の儀式 バリ島で有名な儀式といえばガベンと呼ばれるお葬式がありますが、結婚式と成人の儀式もかなりの金額をかけて盛大に行われる儀式です。 主役たちの装いも結婚式のようです。 とてもお金がかかる儀式なので、日本のように必ず20歳で行うと決まっていません。何か他の大きな儀式と同時にしたり、親せきでまとめて行うことが多く、結婚式と共にこのポトン・ギギを行うこともあるそうです。 ポトン・ギギとは歯を切るという意味で、この儀式では犬歯を削ります。 儀式自体は短いものなのですが、結婚式のようにこの儀式の後一日中パーティーが開催され、友人や村人たちが次々に訪れ、夜遅くまで食べ物がふるまい続けられます。   入り口の飾りつけも豪華です。   親戚一同で前日から準備される大量のおもてなし料理 私たちがまず驚くのは、大勢のゲストをもてなす大量の料理をケータリングなどを頼まずに親戚一同で前日の夜遅く、そして当日も早朝から用意するということです。 ↑バリ島のお祭り料理には豚肉が欠かせません。生きた豚を買い、その場で〆てそれぞれの部位に分けいろいろな料理を作ります。 ↑ウルタンと呼ばれるバリ島のソーセージを作っているところ。 豚を捌いたり、大きな鍋で米を炊くなどの力仕事は男性の担当。 女性はそのほかの料理や仕上げなどを担当します。 ↑こちらはバリ島のつくね。これも大量に作って一日中焼かれます。 ↑ビュッフェ形式で提供され、来場者はいつでも好きな時に食事ができるようになっています。この料理は少なくなれば追加され、一日中常に切らすことのないように用意されます。 もしもバリ島の儀式に参加する機会があれば、ぜひ前日や早朝の準備からお邪魔してみてください。 日本料理とは全く違う、バリ島の伝統料理の準備作業を見るのはとっても興味深く、お手伝いに参加するのも楽しいです! 皆さんきっと笑顔で喜んで迎え入れてくれますよ。  

バリ島農園だより Vol.14 ~生豆の乾燥~

バリ島農園だより Vol.14 ~生豆の乾燥~

樽の中で24時間発酵させたコーヒー豆は、もう一度聖水で洗ってヌメリを取り、乾燥工程に移ります。 まずアフリカンベッド(インドネシア語では「パラパラ」)と呼ばれる網の上に、 洗い終わったコーヒー豆を重なりすぎないように広げていき、、、 このあと2度目の選別(ソーティング)作業、アフリカンベッドに広げたコーヒー豆から欠点豆を取り除きます。 ソーティングが終わると、グリーンハウスに移し、一定の温度の中で乾燥させていきます。 バリ島のこの地域は天気の変わりやすい山間で、天日干しをする場合は一日中見張って、 雨が少しでもパラつけば屋根の下へ移動、晴れたらまた太陽の下に出すという重労働を繰り返さないといけません。 短いコーヒーシーズンですから、時期によっては量が多すぎてグリーンハウスでは追い付かず、ある程度乾燥した豆を最後にまたシートに広げて天日干しをすることもあります。 乾燥中も均一に早く乾くように何度も混ぜ、この間にも欠点豆は都度取り除いていきます。 スペシャルティコーヒーの加工で一番大切なのは、兎にも角にも最初から最後までソーティングを繰り返し、本当に選り抜かれたコーヒー豆だけを残す作業だと言えるでしょう。   2〜3週間かけて、適切な水分値(通常12%以下)に達するまで乾燥させます。   ここまできたら、生豆まであとひといき!

バリ島農園だより Vol.14 ~生豆の乾燥~

樽の中で24時間発酵させたコーヒー豆は、もう一度聖水で洗ってヌメリを取り、乾燥工程に移ります。 まずアフリカンベッド(インドネシア語では「パラパラ」)と呼ばれる網の上に、 洗い終わったコーヒー豆を重なりすぎないように広げていき、、、 このあと2度目の選別(ソーティング)作業、アフリカンベッドに広げたコーヒー豆から欠点豆を取り除きます。 ソーティングが終わると、グリーンハウスに移し、一定の温度の中で乾燥させていきます。 バリ島のこの地域は天気の変わりやすい山間で、天日干しをする場合は一日中見張って、 雨が少しでもパラつけば屋根の下へ移動、晴れたらまた太陽の下に出すという重労働を繰り返さないといけません。 短いコーヒーシーズンですから、時期によっては量が多すぎてグリーンハウスでは追い付かず、ある程度乾燥した豆を最後にまたシートに広げて天日干しをすることもあります。 乾燥中も均一に早く乾くように何度も混ぜ、この間にも欠点豆は都度取り除いていきます。 スペシャルティコーヒーの加工で一番大切なのは、兎にも角にも最初から最後までソーティングを繰り返し、本当に選り抜かれたコーヒー豆だけを残す作業だと言えるでしょう。   2〜3週間かけて、適切な水分値(通常12%以下)に達するまで乾燥させます。   ここまできたら、生豆まであとひといき!