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バリ島農園だよりVol.7 ~バリ島伝統料理~

バリ島農園だよりVol.7 ~バリ島伝統料理~

 先日少しだけバリ島の伝統料理についてお話しましたが、今回はもう少し詳しくバリ料理について書いてみようと思います。 バリ島の基本的な調味料 バリ料理の要となる調味料がふたつ、それはブンブ・バリとサンバルです。 ブンブバリというのは味付けのベースとして使われるスパイスミックスで、サンバルというのは食べるときに好みで足す辛いたれです。 日本料理でいうと、出汁と醤油のようなものでしょうか。 ブンブ・バリ ブンブ・バリはターメリックやジンジャー、ガーリック、唐辛子、などなどたくさんのハーブやスパイス、主にフレッシュなものをすりつぶして作る、ペースト状のものです。 このペーストをありとあらゆる料理に使うので、バリ料理の味、といえばブンブ・バリの味と言っても過言ではないです。 元々写真のように石うすですりつぶすのですが、最近の奥様達にはフードプロセッサーが人気なんだとか。   サンバル サンバル自体はインドネシア各地にさまざまなタイプのものがあります。 一番ポピュラーなのがトマトを使ったチリソースのようなタイプのものかと思います。 バリ島で有名なサンバルと言えば、加熱しないサンバル・マタ。 サルサソースに近いイメージですね。 紫色のエシャロットやレモングラスをふんだんに使って、ココナッツオイルの香りとバリ島のスダチのようなリモの香りがさわやかで、とっても美味しいです。  肉料理にも、魚料理にもぴったりで観光客にもファンが多いのがサンバル・マタ。癖になる味です。   こちらがもっとも一般的なトマトのサンバル。 サンバルの辛さは作り手によって、もしくはそのトウガラシの辛さによっていろいろです。痛いほど辛いものも時々あるので、食べるときは要注意!   代表的なバリ料理 ↑サテ・リリット、バリ島のつくね。これにもブンブ・バリが使われています。   ↑こちらはクデワタン村で有名なナシアヤム。もちろんブンブ・バリがたっぷり!   ↑儀式のときに家庭で鶏を締めて作られるアヤムクアー、ブンブバリのスープです。 ↑鶏の丸焼きアヤム・パンガン。ブンブ・バリを詰め、塗りながら焼き、サンバルマタをつけて食べます。   観光客向けのレストランでは辛さをかなり控えているところが多いので、逆に辛い物が大好き!という方は地元の皆さんが行っているワルン(食堂)に行くのをおすすめします。...

バリ島農園だよりVol.7 ~バリ島伝統料理~

 先日少しだけバリ島の伝統料理についてお話しましたが、今回はもう少し詳しくバリ料理について書いてみようと思います。 バリ島の基本的な調味料 バリ料理の要となる調味料がふたつ、それはブンブ・バリとサンバルです。 ブンブバリというのは味付けのベースとして使われるスパイスミックスで、サンバルというのは食べるときに好みで足す辛いたれです。 日本料理でいうと、出汁と醤油のようなものでしょうか。 ブンブ・バリ ブンブ・バリはターメリックやジンジャー、ガーリック、唐辛子、などなどたくさんのハーブやスパイス、主にフレッシュなものをすりつぶして作る、ペースト状のものです。 このペーストをありとあらゆる料理に使うので、バリ料理の味、といえばブンブ・バリの味と言っても過言ではないです。 元々写真のように石うすですりつぶすのですが、最近の奥様達にはフードプロセッサーが人気なんだとか。   サンバル サンバル自体はインドネシア各地にさまざまなタイプのものがあります。 一番ポピュラーなのがトマトを使ったチリソースのようなタイプのものかと思います。 バリ島で有名なサンバルと言えば、加熱しないサンバル・マタ。 サルサソースに近いイメージですね。 紫色のエシャロットやレモングラスをふんだんに使って、ココナッツオイルの香りとバリ島のスダチのようなリモの香りがさわやかで、とっても美味しいです。  肉料理にも、魚料理にもぴったりで観光客にもファンが多いのがサンバル・マタ。癖になる味です。   こちらがもっとも一般的なトマトのサンバル。 サンバルの辛さは作り手によって、もしくはそのトウガラシの辛さによっていろいろです。痛いほど辛いものも時々あるので、食べるときは要注意!   代表的なバリ料理 ↑サテ・リリット、バリ島のつくね。これにもブンブ・バリが使われています。   ↑こちらはクデワタン村で有名なナシアヤム。もちろんブンブ・バリがたっぷり!   ↑儀式のときに家庭で鶏を締めて作られるアヤムクアー、ブンブバリのスープです。 ↑鶏の丸焼きアヤム・パンガン。ブンブ・バリを詰め、塗りながら焼き、サンバルマタをつけて食べます。   観光客向けのレストランでは辛さをかなり控えているところが多いので、逆に辛い物が大好き!という方は地元の皆さんが行っているワルン(食堂)に行くのをおすすめします。...

バリ島農園だより Vol.6 ~大自然と隠れた見所、滝~

バリ島農園だより Vol.6 ~大自然と隠れた見所、滝~

バリ島といえば海!と皆さんが思い浮かべると思いますが、バリ島には富士山級のアグン山をはじめとする火山がいくつもあり、豊かな自然が内陸部にも広がっています。 バリ島の面積 その広さは約5633㎢と、日本でいうと愛媛県ほどの大きさなのです。 そう思うと、その中に大きな火山がいくつもあるというのはすごいですね! けれど道路事情があまり良くない(中心部は渋滞がひどく、山間部は道が悪い)ため、少しの距離の移動にも想像以上の時間がかかるために、実際は住んでみるともっと広く感じます。 例えば空港からウブド、距離でいうと35㎞ほどなのに、1時間半以上かかることもあるんです。時速でいうと23㎞/h 、ロードバイクと変わらないことになります。   渓谷や棚田の地区 海の方からコーヒー農園も多い山の方へと向かっていくと、渓谷や棚田が見えてきます。 バリ島の棚田は観光地になっているところも、そうでないところも、とっても美しいです! 田んぼなんて日本にもあるだろうと思っていましたが、赤道近くの濃い青空、田んぼの奥に見えるヤシの木の林、強い太陽の光に照らされてより鮮やかな稲穂の色、そのコントラストは南国ならではです。 バリ島の隠れたおすすめスポット、それは滝! 実はバリ島には滝がたくさんあります。 バリ島住民でも知らない滝がそこら中にあるっていうくらいに、滝が本当に多いです。 今日は二つ、まだそれほど有名ではない滝を紹介しますね。 1.Tibumana Waterfall (チブマナの滝) ウブド中心部から車で30分ほど東にある滝です。 ここは勾配が激しくなく、子供やお年寄りにもアクセスしやすく、滝つぼまでの距離もそう遠くありません。 ↑チブマナの女滝と男滝 それほど大きな滝ではないのですが、周りのジャングルがとても美しく絵になる滝です。 滝に降りる途中の分かれ道を、滝とは反対の方向へ行くと沐浴場があり、沐浴場の近くは川遊びができるので地元の子供たちも良く泳いでいます。 駐車場から滝つぼまでがそう遠くないので、ピクニックにもぴったり。 2. Nungnung waterfall (ヌンヌンの滝) こちらはコーヒー農園のある地域にある、落差バリ島一の大きな滝です。...

バリ島農園だより Vol.6 ~大自然と隠れた見所、滝~

バリ島といえば海!と皆さんが思い浮かべると思いますが、バリ島には富士山級のアグン山をはじめとする火山がいくつもあり、豊かな自然が内陸部にも広がっています。 バリ島の面積 その広さは約5633㎢と、日本でいうと愛媛県ほどの大きさなのです。 そう思うと、その中に大きな火山がいくつもあるというのはすごいですね! けれど道路事情があまり良くない(中心部は渋滞がひどく、山間部は道が悪い)ため、少しの距離の移動にも想像以上の時間がかかるために、実際は住んでみるともっと広く感じます。 例えば空港からウブド、距離でいうと35㎞ほどなのに、1時間半以上かかることもあるんです。時速でいうと23㎞/h 、ロードバイクと変わらないことになります。   渓谷や棚田の地区 海の方からコーヒー農園も多い山の方へと向かっていくと、渓谷や棚田が見えてきます。 バリ島の棚田は観光地になっているところも、そうでないところも、とっても美しいです! 田んぼなんて日本にもあるだろうと思っていましたが、赤道近くの濃い青空、田んぼの奥に見えるヤシの木の林、強い太陽の光に照らされてより鮮やかな稲穂の色、そのコントラストは南国ならではです。 バリ島の隠れたおすすめスポット、それは滝! 実はバリ島には滝がたくさんあります。 バリ島住民でも知らない滝がそこら中にあるっていうくらいに、滝が本当に多いです。 今日は二つ、まだそれほど有名ではない滝を紹介しますね。 1.Tibumana Waterfall (チブマナの滝) ウブド中心部から車で30分ほど東にある滝です。 ここは勾配が激しくなく、子供やお年寄りにもアクセスしやすく、滝つぼまでの距離もそう遠くありません。 ↑チブマナの女滝と男滝 それほど大きな滝ではないのですが、周りのジャングルがとても美しく絵になる滝です。 滝に降りる途中の分かれ道を、滝とは反対の方向へ行くと沐浴場があり、沐浴場の近くは川遊びができるので地元の子供たちも良く泳いでいます。 駐車場から滝つぼまでがそう遠くないので、ピクニックにもぴったり。 2. Nungnung waterfall (ヌンヌンの滝) こちらはコーヒー農園のある地域にある、落差バリ島一の大きな滝です。...

バリ島農園だより Vol.5 ~トロピカルフルーツ天国~

バリ島農園だより Vol.5 ~トロピカルフルーツ天国~

バリ島は常夏の島ですから、さまざまな種類の南国の果物があります。 今回はバリ島の果物について紹介していきますね!   実は季節がある? バリ島は常夏ですが、雨季と乾季の2シーズンがあり、ほとんどの果物の旬が雨期です。 トロピカルフルーツの代表といえばマンゴー、バリ島のマンゴーもとーっても美味しいですが、旬を逃すと実はそうでもないのです。バリの人々は熟れてない青いマンゴーは、ルジャックという辛いサラダのようにして食べます。タイのパパイヤサラダのような感じですね。 あの有名なドリアンも、旬の時期以外には見つけるのが難しいです。 季節になると道端にドリアンを売る人々がたくさん出てきて、近くを通ると玉ねぎに似た強烈な香り、、旬のドリアンは値段もすごく安くなり、一個が100円ほどで買えることも! 果物の女王と言われるマンゴスチンや、ライチに似たランブータンなんかも旬以外にはなかなかない果物です。 もちろん、パパイヤやバナナなどの一年中出回っている果物もありますよ。   日本の方が美味しい果物もある バリ島よりも日本で食べるものの方が断然美味しい果物もいくつかあります。 ひとつめは苺。苺と言えば初夏の果物ですから、バリ島でも標高の高いところで作られています。日本の苺は本当に甘く美味しいので、バリ島のものは食感も固めで甘さも少なくってイマイチ、、、 ふたつめはスイカ。日本のスイカにも時々ハズレがありますが、バリ島のスイカは時々当たりがあるくらいなんです。日本のものに比べるとスイカもかなり甘さが少ないと思います。 最後はメロン。メロンも熟れるまで待っても甘くないものが多いです。日本でも北海道などの寒暖差の大きい場所のものが美味しいので、バリ島は暑すぎるのか、土地が肥沃すぎるのか、なかなか難しいのかもしれません。 ちょっと珍しい果物たち 上の写真はサラック、英語だとスネークフルーツと言われる果物です。 皮がまるで蛇皮のようで、毛羽だったようになっていて、ものによっては剥くときに少し手が痛いほど。味は水分の少ないりんごに似ていて、現地の人々は茹でて食べることもあり、加熱したものは正にりんごの様な味です。アップルパイもこれで作れそう、、、   こちらはバリ語でチョロリンなんて可愛すぎる名前の果物。(インドネシア語ではデュクといいます。)英語ではランサと言うようですね。 ライチとグレープフルーツを足したような味で、とっても爽やか!皮に触れると手に樹液のようなものがつき洗っても取れなくなるので、下の方から押して皮に触れないように食べます。 ちょっと食べにくいけど癖になるお味。   他にもまだまだ沢山珍しい果物があるので、また少しずつ紹介していきたいと思います。  

バリ島農園だより Vol.5 ~トロピカルフルーツ天国~

バリ島は常夏の島ですから、さまざまな種類の南国の果物があります。 今回はバリ島の果物について紹介していきますね!   実は季節がある? バリ島は常夏ですが、雨季と乾季の2シーズンがあり、ほとんどの果物の旬が雨期です。 トロピカルフルーツの代表といえばマンゴー、バリ島のマンゴーもとーっても美味しいですが、旬を逃すと実はそうでもないのです。バリの人々は熟れてない青いマンゴーは、ルジャックという辛いサラダのようにして食べます。タイのパパイヤサラダのような感じですね。 あの有名なドリアンも、旬の時期以外には見つけるのが難しいです。 季節になると道端にドリアンを売る人々がたくさん出てきて、近くを通ると玉ねぎに似た強烈な香り、、旬のドリアンは値段もすごく安くなり、一個が100円ほどで買えることも! 果物の女王と言われるマンゴスチンや、ライチに似たランブータンなんかも旬以外にはなかなかない果物です。 もちろん、パパイヤやバナナなどの一年中出回っている果物もありますよ。   日本の方が美味しい果物もある バリ島よりも日本で食べるものの方が断然美味しい果物もいくつかあります。 ひとつめは苺。苺と言えば初夏の果物ですから、バリ島でも標高の高いところで作られています。日本の苺は本当に甘く美味しいので、バリ島のものは食感も固めで甘さも少なくってイマイチ、、、 ふたつめはスイカ。日本のスイカにも時々ハズレがありますが、バリ島のスイカは時々当たりがあるくらいなんです。日本のものに比べるとスイカもかなり甘さが少ないと思います。 最後はメロン。メロンも熟れるまで待っても甘くないものが多いです。日本でも北海道などの寒暖差の大きい場所のものが美味しいので、バリ島は暑すぎるのか、土地が肥沃すぎるのか、なかなか難しいのかもしれません。 ちょっと珍しい果物たち 上の写真はサラック、英語だとスネークフルーツと言われる果物です。 皮がまるで蛇皮のようで、毛羽だったようになっていて、ものによっては剥くときに少し手が痛いほど。味は水分の少ないりんごに似ていて、現地の人々は茹でて食べることもあり、加熱したものは正にりんごの様な味です。アップルパイもこれで作れそう、、、   こちらはバリ語でチョロリンなんて可愛すぎる名前の果物。(インドネシア語ではデュクといいます。)英語ではランサと言うようですね。 ライチとグレープフルーツを足したような味で、とっても爽やか!皮に触れると手に樹液のようなものがつき洗っても取れなくなるので、下の方から押して皮に触れないように食べます。 ちょっと食べにくいけど癖になるお味。   他にもまだまだ沢山珍しい果物があるので、また少しずつ紹介していきたいと思います。  

バリ島農園だよりVol.4 ~バリ島食文化~

バリ島農園だよりVol.4 ~バリ島食文化~

バリ島は島なので魚介類が豊富なはずですが、その食文化は思いのほか肉食です。  バリ料理って? 上の写真はとある日の農園での昼食。 サテリリットと言われる鶏肉のつくね、テンペという大豆の保存食を揚げたもの、豚肉のいろんな部位を使うラワールという伝統料理、農園で採れる新鮮な野菜を使った炒め物や和え物などが並んでいます。 元々儀式や祭事の際に、村で豚を捌き分け合って食べる習慣があるため、バリの人々は豚肉が大好き! 至る所にバビグリンと言われる豚の丸焼き料理を売る店があり、どこも毎日賑わっています。 バビグリン屋の方がシーフード料理屋より多いのは間違いないですね! ↑写真はお店のバビグリン。丸焼きをすることでカリッカリになった皮の部分が美味しいです。    インドネシア料理との違い インドネシアはイスラム教の国なので、基本的に豚肉はないですが、バリ島はヒンズー教ですので、豚肉を食べます。 そしてバリ島に旅行する皆さんに人気の、ナシゴレンやミーゴレン、ガドガド、チャプチャイといった料理は実はバリ料理ではなくジャワ料理です。ジャワには華僑が多いので、インドネシア料理というと中華料理の影響を大きく受けた料理が多いです。 それに比べてバリ料理は、独特な香辛料を何種類も組み合わせ、唐辛子も大量に使いとってもスパイシー! かなり刺激的なのでお気を付けくださいね。   バリ島のデザート 写真は家庭で良く作られる、キャッサバをパームシュガーで甘く煮たもの。 上にかかっているのは削りたてのココナッツ。やさしい味でとっても美味しいんですよ~。 他にも、もち米でできたお団子のようなものや、ういろうにそっくりなお菓子、桜餅のような皮でココナッツとパームシュガーを包んだもの、わらび餅風のもの、などなど、バリ島のスイーツは日本の和菓子にとてもよく似ていて、日本人にはとてもなじみ深いです。   皆様もぜひ、バリ島をいつか旅行される際にはいろいろなローカル料理にチャレンジしてみてください!      

バリ島農園だよりVol.4 ~バリ島食文化~

バリ島は島なので魚介類が豊富なはずですが、その食文化は思いのほか肉食です。  バリ料理って? 上の写真はとある日の農園での昼食。 サテリリットと言われる鶏肉のつくね、テンペという大豆の保存食を揚げたもの、豚肉のいろんな部位を使うラワールという伝統料理、農園で採れる新鮮な野菜を使った炒め物や和え物などが並んでいます。 元々儀式や祭事の際に、村で豚を捌き分け合って食べる習慣があるため、バリの人々は豚肉が大好き! 至る所にバビグリンと言われる豚の丸焼き料理を売る店があり、どこも毎日賑わっています。 バビグリン屋の方がシーフード料理屋より多いのは間違いないですね! ↑写真はお店のバビグリン。丸焼きをすることでカリッカリになった皮の部分が美味しいです。    インドネシア料理との違い インドネシアはイスラム教の国なので、基本的に豚肉はないですが、バリ島はヒンズー教ですので、豚肉を食べます。 そしてバリ島に旅行する皆さんに人気の、ナシゴレンやミーゴレン、ガドガド、チャプチャイといった料理は実はバリ料理ではなくジャワ料理です。ジャワには華僑が多いので、インドネシア料理というと中華料理の影響を大きく受けた料理が多いです。 それに比べてバリ料理は、独特な香辛料を何種類も組み合わせ、唐辛子も大量に使いとってもスパイシー! かなり刺激的なのでお気を付けくださいね。   バリ島のデザート 写真は家庭で良く作られる、キャッサバをパームシュガーで甘く煮たもの。 上にかかっているのは削りたてのココナッツ。やさしい味でとっても美味しいんですよ~。 他にも、もち米でできたお団子のようなものや、ういろうにそっくりなお菓子、桜餅のような皮でココナッツとパームシュガーを包んだもの、わらび餅風のもの、などなど、バリ島のスイーツは日本の和菓子にとてもよく似ていて、日本人にはとてもなじみ深いです。   皆様もぜひ、バリ島をいつか旅行される際にはいろいろなローカル料理にチャレンジしてみてください!      

バリ島農園だより vol.3 バリヒンズー

バリ島農園だより vol.3 バリヒンズー

インドネシアはイスラム教の国ですが、バリ島はヒンズー教の島です。 とは言っても、インドのヒンズー教とはまた随分と違い、土着の自然信仰や文化と合わさりバリ島独自のものになっています。 ちょうど日本に仏教が伝わり、日本独自の神道と混ざり合った歴史に似ています。 バリの家々やお店では、チャナンと呼ばれる色とりどりの花や、小さなお菓子などの乗ったお供え物をお香とともに毎日朝晩お供えします。 なのでバリ島では町中、村中がお香の香りに包まれています。 これ以外にも食事をするときには自分が食べる前に少し取って、その場所にお供えをします。 日本でもご飯が炊けると一番に仏壇や神棚に供えるのと似ていますね。   各家には家寺があり祭壇の扉の中は空っぽで、儀式のときなどに先祖や神が降りてくるとされています。 これまた神道と同じではないですか? バリ島の暦(一年間が約半年と短い)にそって、この家寺でも様々な儀式が行われます。 そして各村にも村の寺があり、こちらも定期的に祭礼があるため、バリの人々はいつも何かしらの儀式で忙しそうです。 村のお寺に集まる女性たち。 上の果物が乗ったお供えは各家庭で一つ準備するもので、これを頭にのせて女性たちが寺まで歩く様子はとても美しいです。 村のお寺の大きな祭礼では、さまざまな儀式や、奉納の舞や音楽が数日間延々と昼夜途切れることなく続きます。 これまた、日本でいうところの神楽と共通している部分。 現代ではバリ島でも会社やオフィスでフルタイムで働いている人々も多いですから、仕事と儀式の両立というのは本当に大変だと思います、、、   現代の生活様式に合わせて、変わっていかなければいけない部分もあるとは思いますが、この光景はいつまでも続いてほしいですね。        

バリ島農園だより vol.3 バリヒンズー

インドネシアはイスラム教の国ですが、バリ島はヒンズー教の島です。 とは言っても、インドのヒンズー教とはまた随分と違い、土着の自然信仰や文化と合わさりバリ島独自のものになっています。 ちょうど日本に仏教が伝わり、日本独自の神道と混ざり合った歴史に似ています。 バリの家々やお店では、チャナンと呼ばれる色とりどりの花や、小さなお菓子などの乗ったお供え物をお香とともに毎日朝晩お供えします。 なのでバリ島では町中、村中がお香の香りに包まれています。 これ以外にも食事をするときには自分が食べる前に少し取って、その場所にお供えをします。 日本でもご飯が炊けると一番に仏壇や神棚に供えるのと似ていますね。   各家には家寺があり祭壇の扉の中は空っぽで、儀式のときなどに先祖や神が降りてくるとされています。 これまた神道と同じではないですか? バリ島の暦(一年間が約半年と短い)にそって、この家寺でも様々な儀式が行われます。 そして各村にも村の寺があり、こちらも定期的に祭礼があるため、バリの人々はいつも何かしらの儀式で忙しそうです。 村のお寺に集まる女性たち。 上の果物が乗ったお供えは各家庭で一つ準備するもので、これを頭にのせて女性たちが寺まで歩く様子はとても美しいです。 村のお寺の大きな祭礼では、さまざまな儀式や、奉納の舞や音楽が数日間延々と昼夜途切れることなく続きます。 これまた、日本でいうところの神楽と共通している部分。 現代ではバリ島でも会社やオフィスでフルタイムで働いている人々も多いですから、仕事と儀式の両立というのは本当に大変だと思います、、、   現代の生活様式に合わせて、変わっていかなければいけない部分もあるとは思いますが、この光景はいつまでも続いてほしいですね。        

バリ島農園だより Vol.2:バリ島コーヒー事情

バリ島農園だより Vol.2:バリ島コーヒー事情

バリコピって? バリ島に来たことのある方ならご存じかと思いますが、コーヒーの産地として知られるインドネシアでありながら近年までバリ島には、あまり美味しいコーヒーはなかったんです。 なぜかというと、もともとオランダの植民地として輸出用のコーヒーを生産していたので、良いコーヒーはインドネシア国内に残らなかったんですね。 なので地元の人々がずっと愛飲していたのは、不良豆を思い切り深煎りにしたもので、そのままではあまり美味しくないのでたくさん砂糖を入れて、甘くして飲むものでした。 今でもバリの人々はこの、とっても甘くてとっても香ばしいバリコピが大好きです。   地元の人のコーヒーの作り方はとってもシンプル。 カップに極細挽きのコーヒー粉と砂糖を入れて、お湯を注ぎ、沈むのを待って飲みます。 スペシャルティコーヒーに比べたらコーヒーとは呼べないお味かもしれませんが、日本人にはなじみ深いあの、麦茶を濃くして甘くしたような味でこれはこれで美味しいものです。 ↑そのどこか癖になるお味でお土産にも人気なバリコピ     インドネシアはコーヒーブーム! しかし最近では、ジャカルタなど都会の若者から本物志向のコーヒーブームがやってきて、バリ島にも多くの本格的なコーヒーショップができました。 「フィロソフィーコピ(Filosofi Kopi)」という、コーヒーショップの映画の大ヒットもきっかけになり、いわゆるサードウェーブといわれるこだわりのコーヒーショップや、農園直接仕入れをするお店もどんどん増え続けています。 ラテアートを作る姿はやはりバリ島の人々から見てもかっこよく、バリスタを目指す若者も増えています。 自家焙煎を行う本格的なカフェもたくさん。 またバリ島のオシャレなコーヒーショップやカフェについても紹介していこうと思います。  

バリ島農園だより Vol.2:バリ島コーヒー事情

バリコピって? バリ島に来たことのある方ならご存じかと思いますが、コーヒーの産地として知られるインドネシアでありながら近年までバリ島には、あまり美味しいコーヒーはなかったんです。 なぜかというと、もともとオランダの植民地として輸出用のコーヒーを生産していたので、良いコーヒーはインドネシア国内に残らなかったんですね。 なので地元の人々がずっと愛飲していたのは、不良豆を思い切り深煎りにしたもので、そのままではあまり美味しくないのでたくさん砂糖を入れて、甘くして飲むものでした。 今でもバリの人々はこの、とっても甘くてとっても香ばしいバリコピが大好きです。   地元の人のコーヒーの作り方はとってもシンプル。 カップに極細挽きのコーヒー粉と砂糖を入れて、お湯を注ぎ、沈むのを待って飲みます。 スペシャルティコーヒーに比べたらコーヒーとは呼べないお味かもしれませんが、日本人にはなじみ深いあの、麦茶を濃くして甘くしたような味でこれはこれで美味しいものです。 ↑そのどこか癖になるお味でお土産にも人気なバリコピ     インドネシアはコーヒーブーム! しかし最近では、ジャカルタなど都会の若者から本物志向のコーヒーブームがやってきて、バリ島にも多くの本格的なコーヒーショップができました。 「フィロソフィーコピ(Filosofi Kopi)」という、コーヒーショップの映画の大ヒットもきっかけになり、いわゆるサードウェーブといわれるこだわりのコーヒーショップや、農園直接仕入れをするお店もどんどん増え続けています。 ラテアートを作る姿はやはりバリ島の人々から見てもかっこよく、バリスタを目指す若者も増えています。 自家焙煎を行う本格的なカフェもたくさん。 またバリ島のオシャレなコーヒーショップやカフェについても紹介していこうと思います。