バリ島農園だより No.16  ~シーズンオフのコーヒー農園~

バリ島農園だより No.16  ~シーズンオフのコーヒー農園~

シーズンオフ、雨季のバリ島コーヒー農園

12月、日本は真冬に突入するところですが、バリ島は本格的な雨季に入り、草木が生き生きと茂り、さまざまな果物が旬を迎えます。

南国の雨季は日本の梅雨とは違い、一日中雨が降ることは少ないです。

大抵はスコールのような雨と、晴れ間の繰り返しで、数日晴れていることもあります。だからこそ果物がおいしくなるんですね。

そして南半球となるバリ島では、日本が冬の時期のほうが平均気温は高くなります。

雨が降り続けば涼しいですが、晴れ間が来ると一気に気温が上がり、湿気も伴って蒸し暑く、それでも最高気温は高くても33度程度と日本の真夏に比べればずいぶんと過ごしやすいと思います。

今の時期のコーヒーはまだ、上の写真のように緑色で、雨に濡れてつやつやとした濃い緑の葉や、新しく出てきている新芽のグリーンが美しいです。

コーヒーシーズンが年に一度のバリ島のコーヒー農家さんたちは兼業で、オフシーズンには野菜や果物を生産したり、畜産、養鶏などで生計を立てています。

とはいってもバリの人々は牛をほとんど食べないので、たい肥や農耕用の牛が多いです。

ほとんどのバリ島の小規模農家では高価な農薬や化学肥料は買えないので、たい肥は牛糞から取り、自然農法でコーヒーの栽培をしています

実はバリ島はミカンの名産地!

コーヒーの生産地である高原地帯は、みかんの名産地でもあり、広大なミカン畑が至る所に広がっています。

ミカンの収穫期は年に2回ということもあり、この地域ではコーヒー農家さんもミカン農家と兼業しています。

収穫されたミカンは、バリ島内のみでなく、ジャワ島にも多く出荷されていきます。

バリ島でとれるみかんは甘さこそ日本のミカンには負けますが、独特の香りとさわやかな酸味があり、とってもおいしいです!

日本の方で、なんだか懐かしいミカンの味がするという方も、、、

早生のミカンの味に似ているかもしれません^^

現地の人々はこのミカンにシロップをと水を足して作る、エスジェルックというミカンジュースが大好き。

どこのワルン(食堂や屋台)にも大抵あるので、エスジェルックをぜひオーダーしてみてください。

割と脂っこく辛く、濃い味のバリ料理をちょうど中和してくれて、ぴったりなんです。

●雨季もお勧めしたい理由

雨季は雨が多く、旅行には避けられる季節ではありますが、雨季に旬を迎えるマンゴーやパッションフルーツ、マンゴスチンは格別だし、生き生きとした緑も美しく、さらに雲の多い空になりますから、夕焼け空は実は雨季のほうが断然に美しいんです!

あえて雨季の時期にのんびりゆっくりと、観光重視ではない滞在型の旅をしてみるのもおすすめです。

 

 

 

 

 

 

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