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バリ島農園だより No.16  ~シーズンオフのコーヒー農園~

バリ島農園だより No.16  ~シーズンオフのコーヒー農園~

シーズンオフ、雨季のバリ島コーヒー農園 12月、日本は真冬に突入するところですが、バリ島は本格的な雨季に入り、草木が生き生きと茂り、さまざまな果物が旬を迎えます。 南国の雨季は日本の梅雨とは違い、一日中雨が降ることは少ないです。 大抵はスコールのような雨と、晴れ間の繰り返しで、数日晴れていることもあります。だからこそ果物がおいしくなるんですね。 そして南半球となるバリ島では、日本が冬の時期のほうが平均気温は高くなります。 雨が降り続けば涼しいですが、晴れ間が来ると一気に気温が上がり、湿気も伴って蒸し暑く、それでも最高気温は高くても33度程度と日本の真夏に比べればずいぶんと過ごしやすいと思います。 今の時期のコーヒーはまだ、上の写真のように緑色で、雨に濡れてつやつやとした濃い緑の葉や、新しく出てきている新芽のグリーンが美しいです。 コーヒーシーズンが年に一度のバリ島のコーヒー農家さんたちは兼業で、オフシーズンには野菜や果物を生産したり、畜産、養鶏などで生計を立てています。 とはいってもバリの人々は牛をほとんど食べないので、たい肥や農耕用の牛が多いです。 ほとんどのバリ島の小規模農家では高価な農薬や化学肥料は買えないので、たい肥は牛糞から取り、自然農法でコーヒーの栽培をしています。 実はバリ島はミカンの名産地! コーヒーの生産地である高原地帯は、みかんの名産地でもあり、広大なミカン畑が至る所に広がっています。 ミカンの収穫期は年に2回ということもあり、この地域ではコーヒー農家さんもミカン農家と兼業しています。 収穫されたミカンは、バリ島内のみでなく、ジャワ島にも多く出荷されていきます。 バリ島でとれるみかんは甘さこそ日本のミカンには負けますが、独特の香りとさわやかな酸味があり、とってもおいしいです! 日本の方で、なんだか懐かしいミカンの味がするという方も、、、 早生のミカンの味に似ているかもしれません^^ 現地の人々はこのミカンにシロップをと水を足して作る、エスジェルックというミカンジュースが大好き。 どこのワルン(食堂や屋台)にも大抵あるので、エスジェルックをぜひオーダーしてみてください。 割と脂っこく辛く、濃い味のバリ料理をちょうど中和してくれて、ぴったりなんです。 ●雨季もお勧めしたい理由 雨季は雨が多く、旅行には避けられる季節ではありますが、雨季に旬を迎えるマンゴーやパッションフルーツ、マンゴスチンは格別だし、生き生きとした緑も美しく、さらに雲の多い空になりますから、夕焼け空は実は雨季のほうが断然に美しいんです! あえて雨季の時期にのんびりゆっくりと、観光重視ではない滞在型の旅をしてみるのもおすすめです。            

バリ島農園だより No.16  ~シーズンオフのコーヒー農園~

シーズンオフ、雨季のバリ島コーヒー農園 12月、日本は真冬に突入するところですが、バリ島は本格的な雨季に入り、草木が生き生きと茂り、さまざまな果物が旬を迎えます。 南国の雨季は日本の梅雨とは違い、一日中雨が降ることは少ないです。 大抵はスコールのような雨と、晴れ間の繰り返しで、数日晴れていることもあります。だからこそ果物がおいしくなるんですね。 そして南半球となるバリ島では、日本が冬の時期のほうが平均気温は高くなります。 雨が降り続けば涼しいですが、晴れ間が来ると一気に気温が上がり、湿気も伴って蒸し暑く、それでも最高気温は高くても33度程度と日本の真夏に比べればずいぶんと過ごしやすいと思います。 今の時期のコーヒーはまだ、上の写真のように緑色で、雨に濡れてつやつやとした濃い緑の葉や、新しく出てきている新芽のグリーンが美しいです。 コーヒーシーズンが年に一度のバリ島のコーヒー農家さんたちは兼業で、オフシーズンには野菜や果物を生産したり、畜産、養鶏などで生計を立てています。 とはいってもバリの人々は牛をほとんど食べないので、たい肥や農耕用の牛が多いです。 ほとんどのバリ島の小規模農家では高価な農薬や化学肥料は買えないので、たい肥は牛糞から取り、自然農法でコーヒーの栽培をしています。 実はバリ島はミカンの名産地! コーヒーの生産地である高原地帯は、みかんの名産地でもあり、広大なミカン畑が至る所に広がっています。 ミカンの収穫期は年に2回ということもあり、この地域ではコーヒー農家さんもミカン農家と兼業しています。 収穫されたミカンは、バリ島内のみでなく、ジャワ島にも多く出荷されていきます。 バリ島でとれるみかんは甘さこそ日本のミカンには負けますが、独特の香りとさわやかな酸味があり、とってもおいしいです! 日本の方で、なんだか懐かしいミカンの味がするという方も、、、 早生のミカンの味に似ているかもしれません^^ 現地の人々はこのミカンにシロップをと水を足して作る、エスジェルックというミカンジュースが大好き。 どこのワルン(食堂や屋台)にも大抵あるので、エスジェルックをぜひオーダーしてみてください。 割と脂っこく辛く、濃い味のバリ料理をちょうど中和してくれて、ぴったりなんです。 ●雨季もお勧めしたい理由 雨季は雨が多く、旅行には避けられる季節ではありますが、雨季に旬を迎えるマンゴーやパッションフルーツ、マンゴスチンは格別だし、生き生きとした緑も美しく、さらに雲の多い空になりますから、夕焼け空は実は雨季のほうが断然に美しいんです! あえて雨季の時期にのんびりゆっくりと、観光重視ではない滞在型の旅をしてみるのもおすすめです。            

バリ島農園だより Vol.14 ~生豆の乾燥~

バリ島農園だより Vol.14 ~生豆の乾燥~

樽の中で24時間発酵させたコーヒー豆は、もう一度聖水で洗ってヌメリを取り、乾燥工程に移ります。 まずアフリカンベッド(インドネシア語では「パラパラ」)と呼ばれる網の上に、 洗い終わったコーヒー豆を重なりすぎないように広げていき、、、 このあと2度目の選別(ソーティング)作業、アフリカンベッドに広げたコーヒー豆から欠点豆を取り除きます。 ソーティングが終わると、グリーンハウスに移し、一定の温度の中で乾燥させていきます。 バリ島のこの地域は天気の変わりやすい山間で、天日干しをする場合は一日中見張って、 雨が少しでもパラつけば屋根の下へ移動、晴れたらまた太陽の下に出すという重労働を繰り返さないといけません。 短いコーヒーシーズンですから、時期によっては量が多すぎてグリーンハウスでは追い付かず、ある程度乾燥した豆を最後にまたシートに広げて天日干しをすることもあります。 乾燥中も均一に早く乾くように何度も混ぜ、この間にも欠点豆は都度取り除いていきます。 スペシャルティコーヒーの加工で一番大切なのは、兎にも角にも最初から最後までソーティングを繰り返し、本当に選り抜かれたコーヒー豆だけを残す作業だと言えるでしょう。   2〜3週間かけて、適切な水分値(通常12%以下)に達するまで乾燥させます。   ここまできたら、生豆まであとひといき!

バリ島農園だより Vol.14 ~生豆の乾燥~

樽の中で24時間発酵させたコーヒー豆は、もう一度聖水で洗ってヌメリを取り、乾燥工程に移ります。 まずアフリカンベッド(インドネシア語では「パラパラ」)と呼ばれる網の上に、 洗い終わったコーヒー豆を重なりすぎないように広げていき、、、 このあと2度目の選別(ソーティング)作業、アフリカンベッドに広げたコーヒー豆から欠点豆を取り除きます。 ソーティングが終わると、グリーンハウスに移し、一定の温度の中で乾燥させていきます。 バリ島のこの地域は天気の変わりやすい山間で、天日干しをする場合は一日中見張って、 雨が少しでもパラつけば屋根の下へ移動、晴れたらまた太陽の下に出すという重労働を繰り返さないといけません。 短いコーヒーシーズンですから、時期によっては量が多すぎてグリーンハウスでは追い付かず、ある程度乾燥した豆を最後にまたシートに広げて天日干しをすることもあります。 乾燥中も均一に早く乾くように何度も混ぜ、この間にも欠点豆は都度取り除いていきます。 スペシャルティコーヒーの加工で一番大切なのは、兎にも角にも最初から最後までソーティングを繰り返し、本当に選り抜かれたコーヒー豆だけを残す作業だと言えるでしょう。   2〜3週間かけて、適切な水分値(通常12%以下)に達するまで乾燥させます。   ここまできたら、生豆まであとひといき!

コーヒーチェリー coffee cherries

バリ島農園だより Vol.12 ~コーヒー豆の収穫~

バリ島のコーヒー収穫期は一年に一度、5月から8月のたった3か月です。 コーヒー農家さんたちはこの時期、チェリーの収穫から加工で大忙し。 鈴なりになるチェリーはすべて同じタイミングで熟すのではなく、すこしずつ熟していくため、深紅のチェリーしか加工しないDiBon農園では、手作業でひとつひとつ収穫していきます。 この真っ赤に熟したコーヒーの実は、そのまま食べることができます。 想像以上に甘く、野生動物も好んで食べるほど。 コーヒーは「豆」と言われますが、実際は果物の種なのです。 どの果物もそうですが、種というのは渋いものです。特に未熟であるとより渋みがあります。 完熟のチェリーしか絶対に加工しないDiBonのコーヒーには渋みが少なく、甘みがあり後味がすっきりとしているのはそのためです。 収穫期にはこうして毎日のように熟したものから一日かけて手摘みし、傷みやすい完熟チェリーなので収穫したものをその日のうちに、夜遅くまでかけて加工するのです。 次回はその、ウォッシュドプロセスの最初の「洗い」の工程を説明したいと思います。

バリ島農園だより Vol.12 ~コーヒー豆の収穫~

バリ島のコーヒー収穫期は一年に一度、5月から8月のたった3か月です。 コーヒー農家さんたちはこの時期、チェリーの収穫から加工で大忙し。 鈴なりになるチェリーはすべて同じタイミングで熟すのではなく、すこしずつ熟していくため、深紅のチェリーしか加工しないDiBon農園では、手作業でひとつひとつ収穫していきます。 この真っ赤に熟したコーヒーの実は、そのまま食べることができます。 想像以上に甘く、野生動物も好んで食べるほど。 コーヒーは「豆」と言われますが、実際は果物の種なのです。 どの果物もそうですが、種というのは渋いものです。特に未熟であるとより渋みがあります。 完熟のチェリーしか絶対に加工しないDiBonのコーヒーには渋みが少なく、甘みがあり後味がすっきりとしているのはそのためです。 収穫期にはこうして毎日のように熟したものから一日かけて手摘みし、傷みやすい完熟チェリーなので収穫したものをその日のうちに、夜遅くまでかけて加工するのです。 次回はその、ウォッシュドプロセスの最初の「洗い」の工程を説明したいと思います。

バリ島農園だより Vol.11 ~コーヒー豆の出荷です!~

バリ島農園だより Vol.11 ~コーヒー豆の出荷です!~

バリ島のコーヒー収穫期と加工期が5月~8月、そのあとパーチメントと呼ばれる皮付きの状態で寝かせられた後、丁寧にソーティングが行われてやっと出荷となるのが毎年日本では秋の、この時期です。 スペシャルティコーヒーは収穫から本当に手間をかけて大切に作られるのですが、今日は最終工程からお話しようと思います。 1.パーチメントって? 脱穀前の殻付きのコーヒー豆(ウオッシュドプロセス)はこんな感じ。 黄色っぽい薄いパリパリとした皮の中に、一回り小さな生豆が入っています。乾燥したパーチメントの豆は、触るとカサカサと音がします。 ちなみにナチュラルプロセスで作られたものはコーヒーの実ごと乾燥させるので、脱穀前の状態はカラカラのレーズンのようになっています。 今は脱穀機で脱穀しますが、もともと昔の人は石うすと木の棒を使ってざっくざっくと餅つきのようについて脱穀していたそうです。 脱穀しただけの生豆は、欠けているものや小さな虫食いの穴のあるもの、大きさが小さいものなど、コーヒーの焙煎や味に影響を及ぼす欠点豆があるため、特にスペシャルティコーヒー加工ではこの後丁寧に選別を行うのです。 2.3度に渡るソーティング作業 グレードの低い豆等では、機械やふるいなどで欠けた豆や小さすぎる豆を簡単に仕分けるだけだったりしますが、スペシャルティコーヒーと言われる豆は農家さんが一粒一粒をチェックし、針の穴ほどの小さな虫食いの豆や少し色の悪い豆など機械やふるいでは仕分けることのできない欠点豆まで取り除いていきます。 そしてそれを作業する人を変えて3度も繰り返すのです。 ですから一般にスペシャルティコーヒーと言われる豆は生豆を見てもピカピカで揃っていて美しいんですね! ↑手塩にかけて大事に作られた生豆は堂々と光っています。 3.袋詰め&出荷 ピカピカの生豆は、専用のグレインバッグに入れられ、空気を抜き密封してから麻袋に詰め、袋の口を縫い、やっと出荷できる状態になります。 現地スタッフがひと針ひと針手縫いで縫っているものもあります。 実に収穫から加工、仕上げまで本当にたくさんの人々が関わり、長い工程と時間をかけてやっと出荷できる状態になるのです。 もう間もなくバリ島から出荷ですが、船で日本まで届くにはまだ、道のりが長いです、、、! 日本に届きましたら一番乗りに、まずはより新鮮なニュークロップの味をぜひ試してみてくださいね。    

バリ島農園だより Vol.11 ~コーヒー豆の出荷です!~

バリ島のコーヒー収穫期と加工期が5月~8月、そのあとパーチメントと呼ばれる皮付きの状態で寝かせられた後、丁寧にソーティングが行われてやっと出荷となるのが毎年日本では秋の、この時期です。 スペシャルティコーヒーは収穫から本当に手間をかけて大切に作られるのですが、今日は最終工程からお話しようと思います。 1.パーチメントって? 脱穀前の殻付きのコーヒー豆(ウオッシュドプロセス)はこんな感じ。 黄色っぽい薄いパリパリとした皮の中に、一回り小さな生豆が入っています。乾燥したパーチメントの豆は、触るとカサカサと音がします。 ちなみにナチュラルプロセスで作られたものはコーヒーの実ごと乾燥させるので、脱穀前の状態はカラカラのレーズンのようになっています。 今は脱穀機で脱穀しますが、もともと昔の人は石うすと木の棒を使ってざっくざっくと餅つきのようについて脱穀していたそうです。 脱穀しただけの生豆は、欠けているものや小さな虫食いの穴のあるもの、大きさが小さいものなど、コーヒーの焙煎や味に影響を及ぼす欠点豆があるため、特にスペシャルティコーヒー加工ではこの後丁寧に選別を行うのです。 2.3度に渡るソーティング作業 グレードの低い豆等では、機械やふるいなどで欠けた豆や小さすぎる豆を簡単に仕分けるだけだったりしますが、スペシャルティコーヒーと言われる豆は農家さんが一粒一粒をチェックし、針の穴ほどの小さな虫食いの豆や少し色の悪い豆など機械やふるいでは仕分けることのできない欠点豆まで取り除いていきます。 そしてそれを作業する人を変えて3度も繰り返すのです。 ですから一般にスペシャルティコーヒーと言われる豆は生豆を見てもピカピカで揃っていて美しいんですね! ↑手塩にかけて大事に作られた生豆は堂々と光っています。 3.袋詰め&出荷 ピカピカの生豆は、専用のグレインバッグに入れられ、空気を抜き密封してから麻袋に詰め、袋の口を縫い、やっと出荷できる状態になります。 現地スタッフがひと針ひと針手縫いで縫っているものもあります。 実に収穫から加工、仕上げまで本当にたくさんの人々が関わり、長い工程と時間をかけてやっと出荷できる状態になるのです。 もう間もなくバリ島から出荷ですが、船で日本まで届くにはまだ、道のりが長いです、、、! 日本に届きましたら一番乗りに、まずはより新鮮なニュークロップの味をぜひ試してみてくださいね。    

バリ島農園だより Vol.10 ~バリ島の儀式の準備~

バリ島農園だより Vol.10 ~バリ島の儀式の準備~

バリ島には数えきれないほどの様々な宗教儀式があります。 そしてバリの人々はその給与水準からは考えられないような金額を毎年その宗教儀式に費やしています。 もちろん時間も、、、、お出かけする暇もろくにないようなほど、次々と儀式とその準備がやってくることも。   ガルンガンという、一年に2度あるバリ島のお盆のような儀式も目前に控えていますが、今回はムラスパス(新築の儀式)とムサンギ(成人の儀式)が合わさった大きな儀式の準備にお邪魔してきました。 ↑ピカピカの家寺、準備しているのはこの家寺のムラスパスです。 こちらの家ではこの鮮やかな塗装も家族や親戚が協力して塗っていました。 そして一か月以上も前から、膨大な量のお供えを親戚一同協力して手作業で準備していきます! ↑こちらのお供えには主にスパイスとして料理に使われるものなどが乗せられています。 日本人の私から見ると、親たちがずっと忙しいせいでなかなかお出かけができなくて子供たちがちょっとかわいそう💦 バリ島でも現代の子供たちはオンラインゲームに夢中、ちょっと近頃は問題になってきているほどです。 そしてお供えを作るのは基本的に女性。男性は力仕事専門です。   ↑熟練のおばあちゃんたちは鮮やかな手さばきでお花のお供えを作っています。 ↑お供えのヤシの木をもらいに、親戚のおうちへ。 庭のヤシの木からながーーーーいカマでヤシの実を落とします。 このヤシの実は大量に集めて、お供え用に一つ一つ鉈で外の皮をむき、卵のような形にしていくのですが、これがまた何とも大変な作業。 ↑こちらが外皮が剥かれたヤシの実入りの大きなお供え。 こうやって一か月以上もかけて準備をして、儀式そのものも丸3日間続けられますので、日本人には全く考えられない労力です。 自分の家の儀式だけでなくて、親戚の家の儀式も同じように手伝わなければいけませんから、ほぼ毎月毎週のようにバリ島の田舎の人々は儀式の準備をしていると言っても過言ではないでしょう。 現代のバリ島の人々は会社勤務をしている人も多いですから、仕事との両立はなかなか難しいのではないかといつも思っています。 特にいまだに昔ながらの男性優位な文化のバリ島では、家事や育児に加えて日常のお供え、家業の手伝いも含め女性が背負う部分がとても大きいので、バリ島の奥様たちは毎日大忙しで、大変そうです。 戦前の日本ももしかするとそういうような感じだったのかもしれませんね。   さてさて、本番の儀式の様子はまた次回!  

バリ島農園だより Vol.10 ~バリ島の儀式の準備~

バリ島には数えきれないほどの様々な宗教儀式があります。 そしてバリの人々はその給与水準からは考えられないような金額を毎年その宗教儀式に費やしています。 もちろん時間も、、、、お出かけする暇もろくにないようなほど、次々と儀式とその準備がやってくることも。   ガルンガンという、一年に2度あるバリ島のお盆のような儀式も目前に控えていますが、今回はムラスパス(新築の儀式)とムサンギ(成人の儀式)が合わさった大きな儀式の準備にお邪魔してきました。 ↑ピカピカの家寺、準備しているのはこの家寺のムラスパスです。 こちらの家ではこの鮮やかな塗装も家族や親戚が協力して塗っていました。 そして一か月以上も前から、膨大な量のお供えを親戚一同協力して手作業で準備していきます! ↑こちらのお供えには主にスパイスとして料理に使われるものなどが乗せられています。 日本人の私から見ると、親たちがずっと忙しいせいでなかなかお出かけができなくて子供たちがちょっとかわいそう💦 バリ島でも現代の子供たちはオンラインゲームに夢中、ちょっと近頃は問題になってきているほどです。 そしてお供えを作るのは基本的に女性。男性は力仕事専門です。   ↑熟練のおばあちゃんたちは鮮やかな手さばきでお花のお供えを作っています。 ↑お供えのヤシの木をもらいに、親戚のおうちへ。 庭のヤシの木からながーーーーいカマでヤシの実を落とします。 このヤシの実は大量に集めて、お供え用に一つ一つ鉈で外の皮をむき、卵のような形にしていくのですが、これがまた何とも大変な作業。 ↑こちらが外皮が剥かれたヤシの実入りの大きなお供え。 こうやって一か月以上もかけて準備をして、儀式そのものも丸3日間続けられますので、日本人には全く考えられない労力です。 自分の家の儀式だけでなくて、親戚の家の儀式も同じように手伝わなければいけませんから、ほぼ毎月毎週のようにバリ島の田舎の人々は儀式の準備をしていると言っても過言ではないでしょう。 現代のバリ島の人々は会社勤務をしている人も多いですから、仕事との両立はなかなか難しいのではないかといつも思っています。 特にいまだに昔ながらの男性優位な文化のバリ島では、家事や育児に加えて日常のお供え、家業の手伝いも含め女性が背負う部分がとても大きいので、バリ島の奥様たちは毎日大忙しで、大変そうです。 戦前の日本ももしかするとそういうような感じだったのかもしれませんね。   さてさて、本番の儀式の様子はまた次回!  

バリ島農園だより Vol.9  ~バリ島カフェ事情~

バリ島農園だより Vol.9 ~バリ島カフェ事情~

 バリ島はカフェブーム 日本にもバブル期の喫茶店全盛期や、そのあとのカフェブームがありましたが、今バリ島はまさにカフェブーム真っただ中! 一畳ほどの小さなコーヒーショップから、絶景カフェ、オシャレなカフェ、高級カフェ、とにかくカフェだらけです。 ローカル向けコーヒーショップ 元々世界中の観光客が集まる島なので、これまでも外国人向けのカフェは少なからず存在しました。 でもここ最近、若者を中心とするローカルの人々がいわゆるコーヒー粉にお湯を注いだだけのバリコピとは違う、マシーンを使ったコーヒーやスタバ風のフレーバーアイスコーヒーを飲み始め、そこに集う文化ができてきました。 ローカルコーヒーショップでは一杯100円から150円ほどですが、それでも食堂のバリコピの倍以上、食事一食分と変わらない値段。にもかかわらず学生を中心に、ローカルエリアにあるお店はいつも賑わっています。 ↑地元の人々でにぎわうタバナンのコーヒーショップ。 ↑チョコレートシロップ入りのエスコピチョクラット 一人でパソコン作業などをしながら長居する外国人とは違い、地元の人々は皆数人のグループで来て、おしゃべりをしたり、オンラインゲームをしたり、ギターを弾いたり(日本では考えられないですね!)思い思いに過ごしています。 観光客向けのオシャレカフェ さて観光エリアにある素敵なカフェをいくつか紹介していこうと思います。 かつては観光客の訪れる店と、ローカルの人が行く店というのは完全に二分していたのですが、インドネシアの経済成長と共に、最近ではその境目が無くなってきています。 逆に外国人からしてもお高いようなお店に、国内観光客が満員というようなこともあるようになりました。 1.The Koop Roaster & Cafe スミニャック 自社農園を持ち、自家焙煎を行う、とにかくコーヒーにこだわり抜いた職人気質だけれどオシャレなカフェ。 スミニャックのメイン通りからは少し離れているので、落ち着いてゆっくりと過ごせます。 フードメニューもどれを食べてもハズレはなく、美味しいです! バリ島のフルーツを使った、しっとり生地のパンケーキもおすすめ。 2. Revolver Espresso (スミニャック、チャングー)   スミニャックで生まれ、急成長し有名になったカフェブームの先駆け的な有名店。独自のアパレルブランドも展開していて、ファッションブランドとしても大人気。...

バリ島農園だより Vol.9 ~バリ島カフェ事情~

 バリ島はカフェブーム 日本にもバブル期の喫茶店全盛期や、そのあとのカフェブームがありましたが、今バリ島はまさにカフェブーム真っただ中! 一畳ほどの小さなコーヒーショップから、絶景カフェ、オシャレなカフェ、高級カフェ、とにかくカフェだらけです。 ローカル向けコーヒーショップ 元々世界中の観光客が集まる島なので、これまでも外国人向けのカフェは少なからず存在しました。 でもここ最近、若者を中心とするローカルの人々がいわゆるコーヒー粉にお湯を注いだだけのバリコピとは違う、マシーンを使ったコーヒーやスタバ風のフレーバーアイスコーヒーを飲み始め、そこに集う文化ができてきました。 ローカルコーヒーショップでは一杯100円から150円ほどですが、それでも食堂のバリコピの倍以上、食事一食分と変わらない値段。にもかかわらず学生を中心に、ローカルエリアにあるお店はいつも賑わっています。 ↑地元の人々でにぎわうタバナンのコーヒーショップ。 ↑チョコレートシロップ入りのエスコピチョクラット 一人でパソコン作業などをしながら長居する外国人とは違い、地元の人々は皆数人のグループで来て、おしゃべりをしたり、オンラインゲームをしたり、ギターを弾いたり(日本では考えられないですね!)思い思いに過ごしています。 観光客向けのオシャレカフェ さて観光エリアにある素敵なカフェをいくつか紹介していこうと思います。 かつては観光客の訪れる店と、ローカルの人が行く店というのは完全に二分していたのですが、インドネシアの経済成長と共に、最近ではその境目が無くなってきています。 逆に外国人からしてもお高いようなお店に、国内観光客が満員というようなこともあるようになりました。 1.The Koop Roaster & Cafe スミニャック 自社農園を持ち、自家焙煎を行う、とにかくコーヒーにこだわり抜いた職人気質だけれどオシャレなカフェ。 スミニャックのメイン通りからは少し離れているので、落ち着いてゆっくりと過ごせます。 フードメニューもどれを食べてもハズレはなく、美味しいです! バリ島のフルーツを使った、しっとり生地のパンケーキもおすすめ。 2. Revolver Espresso (スミニャック、チャングー)   スミニャックで生まれ、急成長し有名になったカフェブームの先駆け的な有名店。独自のアパレルブランドも展開していて、ファッションブランドとしても大人気。...