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バリ島農園だより Vol.14 ~生豆の乾燥~

バリ島農園だより Vol.14 ~生豆の乾燥~

樽の中で24時間発酵させたコーヒー豆は、もう一度聖水で洗ってヌメリを取り、乾燥工程に移ります。 まずアフリカンベッド(インドネシア語では「パラパラ」)と呼ばれる網の上に、 洗い終わったコーヒー豆を重なりすぎないように広げていき、、、 このあと2度目の選別(ソーティング)作業、アフリカンベッドに広げたコーヒー豆から欠点豆を取り除きます。 ソーティングが終わると、グリーンハウスに移し、一定の温度の中で乾燥させていきます。 バリ島のこの地域は天気の変わりやすい山間で、天日干しをする場合は一日中見張って、 雨が少しでもパラつけば屋根の下へ移動、晴れたらまた太陽の下に出すという重労働を繰り返さないといけません。 短いコーヒーシーズンですから、時期によっては量が多すぎてグリーンハウスでは追い付かず、ある程度乾燥した豆を最後にまたシートに広げて天日干しをすることもあります。 乾燥中も均一に早く乾くように何度も混ぜ、この間にも欠点豆は都度取り除いていきます。 スペシャルティコーヒーの加工で一番大切なのは、兎にも角にも最初から最後までソーティングを繰り返し、本当に選り抜かれたコーヒー豆だけを残す作業だと言えるでしょう。   2〜3週間かけて、適切な水分値(通常12%以下)に達するまで乾燥させます。   ここまできたら、生豆まであとひといき!

バリ島農園だより Vol.14 ~生豆の乾燥~

樽の中で24時間発酵させたコーヒー豆は、もう一度聖水で洗ってヌメリを取り、乾燥工程に移ります。 まずアフリカンベッド(インドネシア語では「パラパラ」)と呼ばれる網の上に、 洗い終わったコーヒー豆を重なりすぎないように広げていき、、、 このあと2度目の選別(ソーティング)作業、アフリカンベッドに広げたコーヒー豆から欠点豆を取り除きます。 ソーティングが終わると、グリーンハウスに移し、一定の温度の中で乾燥させていきます。 バリ島のこの地域は天気の変わりやすい山間で、天日干しをする場合は一日中見張って、 雨が少しでもパラつけば屋根の下へ移動、晴れたらまた太陽の下に出すという重労働を繰り返さないといけません。 短いコーヒーシーズンですから、時期によっては量が多すぎてグリーンハウスでは追い付かず、ある程度乾燥した豆を最後にまたシートに広げて天日干しをすることもあります。 乾燥中も均一に早く乾くように何度も混ぜ、この間にも欠点豆は都度取り除いていきます。 スペシャルティコーヒーの加工で一番大切なのは、兎にも角にも最初から最後までソーティングを繰り返し、本当に選り抜かれたコーヒー豆だけを残す作業だと言えるでしょう。   2〜3週間かけて、適切な水分値(通常12%以下)に達するまで乾燥させます。   ここまできたら、生豆まであとひといき!

コーヒーチェリー coffee cherries

バリ島農園だより Vol.12 ~コーヒー豆の収穫~

バリ島のコーヒー収穫期は一年に一度、5月から8月のたった3か月です。 コーヒー農家さんたちはこの時期、チェリーの収穫から加工で大忙し。 鈴なりになるチェリーはすべて同じタイミングで熟すのではなく、すこしずつ熟していくため、深紅のチェリーしか加工しないDiBon農園では、手作業でひとつひとつ収穫していきます。 この真っ赤に熟したコーヒーの実は、そのまま食べることができます。 想像以上に甘く、野生動物も好んで食べるほど。 コーヒーは「豆」と言われますが、実際は果物の種なのです。 どの果物もそうですが、種というのは渋いものです。特に未熟であるとより渋みがあります。 完熟のチェリーしか絶対に加工しないDiBonのコーヒーには渋みが少なく、甘みがあり後味がすっきりとしているのはそのためです。 収穫期にはこうして毎日のように熟したものから一日かけて手摘みし、傷みやすい完熟チェリーなので収穫したものをその日のうちに、夜遅くまでかけて加工するのです。 次回はその、ウォッシュドプロセスの最初の「洗い」の工程を説明したいと思います。

バリ島農園だより Vol.12 ~コーヒー豆の収穫~

バリ島のコーヒー収穫期は一年に一度、5月から8月のたった3か月です。 コーヒー農家さんたちはこの時期、チェリーの収穫から加工で大忙し。 鈴なりになるチェリーはすべて同じタイミングで熟すのではなく、すこしずつ熟していくため、深紅のチェリーしか加工しないDiBon農園では、手作業でひとつひとつ収穫していきます。 この真っ赤に熟したコーヒーの実は、そのまま食べることができます。 想像以上に甘く、野生動物も好んで食べるほど。 コーヒーは「豆」と言われますが、実際は果物の種なのです。 どの果物もそうですが、種というのは渋いものです。特に未熟であるとより渋みがあります。 完熟のチェリーしか絶対に加工しないDiBonのコーヒーには渋みが少なく、甘みがあり後味がすっきりとしているのはそのためです。 収穫期にはこうして毎日のように熟したものから一日かけて手摘みし、傷みやすい完熟チェリーなので収穫したものをその日のうちに、夜遅くまでかけて加工するのです。 次回はその、ウォッシュドプロセスの最初の「洗い」の工程を説明したいと思います。

バリ島農園だより Vol.11 ~コーヒー豆の出荷です!~

バリ島農園だより Vol.11 ~コーヒー豆の出荷です!~

バリ島のコーヒー収穫期と加工期が5月~8月、そのあとパーチメントと呼ばれる皮付きの状態で寝かせられた後、丁寧にソーティングが行われてやっと出荷となるのが毎年日本では秋の、この時期です。 スペシャルティコーヒーは収穫から本当に手間をかけて大切に作られるのですが、今日は最終工程からお話しようと思います。 1.パーチメントって? 脱穀前の殻付きのコーヒー豆(ウオッシュドプロセス)はこんな感じ。 黄色っぽい薄いパリパリとした皮の中に、一回り小さな生豆が入っています。乾燥したパーチメントの豆は、触るとカサカサと音がします。 ちなみにナチュラルプロセスで作られたものはコーヒーの実ごと乾燥させるので、脱穀前の状態はカラカラのレーズンのようになっています。 今は脱穀機で脱穀しますが、もともと昔の人は石うすと木の棒を使ってざっくざっくと餅つきのようについて脱穀していたそうです。 脱穀しただけの生豆は、欠けているものや小さな虫食いの穴のあるもの、大きさが小さいものなど、コーヒーの焙煎や味に影響を及ぼす欠点豆があるため、特にスペシャルティコーヒー加工ではこの後丁寧に選別を行うのです。 2.3度に渡るソーティング作業 グレードの低い豆等では、機械やふるいなどで欠けた豆や小さすぎる豆を簡単に仕分けるだけだったりしますが、スペシャルティコーヒーと言われる豆は農家さんが一粒一粒をチェックし、針の穴ほどの小さな虫食いの豆や少し色の悪い豆など機械やふるいでは仕分けることのできない欠点豆まで取り除いていきます。 そしてそれを作業する人を変えて3度も繰り返すのです。 ですから一般にスペシャルティコーヒーと言われる豆は生豆を見てもピカピカで揃っていて美しいんですね! ↑手塩にかけて大事に作られた生豆は堂々と光っています。 3.袋詰め&出荷 ピカピカの生豆は、専用のグレインバッグに入れられ、空気を抜き密封してから麻袋に詰め、袋の口を縫い、やっと出荷できる状態になります。 現地スタッフがひと針ひと針手縫いで縫っているものもあります。 実に収穫から加工、仕上げまで本当にたくさんの人々が関わり、長い工程と時間をかけてやっと出荷できる状態になるのです。 もう間もなくバリ島から出荷ですが、船で日本まで届くにはまだ、道のりが長いです、、、! 日本に届きましたら一番乗りに、まずはより新鮮なニュークロップの味をぜひ試してみてくださいね。    

バリ島農園だより Vol.11 ~コーヒー豆の出荷です!~

バリ島のコーヒー収穫期と加工期が5月~8月、そのあとパーチメントと呼ばれる皮付きの状態で寝かせられた後、丁寧にソーティングが行われてやっと出荷となるのが毎年日本では秋の、この時期です。 スペシャルティコーヒーは収穫から本当に手間をかけて大切に作られるのですが、今日は最終工程からお話しようと思います。 1.パーチメントって? 脱穀前の殻付きのコーヒー豆(ウオッシュドプロセス)はこんな感じ。 黄色っぽい薄いパリパリとした皮の中に、一回り小さな生豆が入っています。乾燥したパーチメントの豆は、触るとカサカサと音がします。 ちなみにナチュラルプロセスで作られたものはコーヒーの実ごと乾燥させるので、脱穀前の状態はカラカラのレーズンのようになっています。 今は脱穀機で脱穀しますが、もともと昔の人は石うすと木の棒を使ってざっくざっくと餅つきのようについて脱穀していたそうです。 脱穀しただけの生豆は、欠けているものや小さな虫食いの穴のあるもの、大きさが小さいものなど、コーヒーの焙煎や味に影響を及ぼす欠点豆があるため、特にスペシャルティコーヒー加工ではこの後丁寧に選別を行うのです。 2.3度に渡るソーティング作業 グレードの低い豆等では、機械やふるいなどで欠けた豆や小さすぎる豆を簡単に仕分けるだけだったりしますが、スペシャルティコーヒーと言われる豆は農家さんが一粒一粒をチェックし、針の穴ほどの小さな虫食いの豆や少し色の悪い豆など機械やふるいでは仕分けることのできない欠点豆まで取り除いていきます。 そしてそれを作業する人を変えて3度も繰り返すのです。 ですから一般にスペシャルティコーヒーと言われる豆は生豆を見てもピカピカで揃っていて美しいんですね! ↑手塩にかけて大事に作られた生豆は堂々と光っています。 3.袋詰め&出荷 ピカピカの生豆は、専用のグレインバッグに入れられ、空気を抜き密封してから麻袋に詰め、袋の口を縫い、やっと出荷できる状態になります。 現地スタッフがひと針ひと針手縫いで縫っているものもあります。 実に収穫から加工、仕上げまで本当にたくさんの人々が関わり、長い工程と時間をかけてやっと出荷できる状態になるのです。 もう間もなくバリ島から出荷ですが、船で日本まで届くにはまだ、道のりが長いです、、、! 日本に届きましたら一番乗りに、まずはより新鮮なニュークロップの味をぜひ試してみてくださいね。    

バリ島農園だより Vol.2:バリ島コーヒー事情

バリ島農園だより Vol.2:バリ島コーヒー事情

バリコピって? バリ島に来たことのある方ならご存じかと思いますが、コーヒーの産地として知られるインドネシアでありながら近年までバリ島には、あまり美味しいコーヒーはなかったんです。 なぜかというと、もともとオランダの植民地として輸出用のコーヒーを生産していたので、良いコーヒーはインドネシア国内に残らなかったんですね。 なので地元の人々がずっと愛飲していたのは、不良豆を思い切り深煎りにしたもので、そのままではあまり美味しくないのでたくさん砂糖を入れて、甘くして飲むものでした。 今でもバリの人々はこの、とっても甘くてとっても香ばしいバリコピが大好きです。   地元の人のコーヒーの作り方はとってもシンプル。 カップに極細挽きのコーヒー粉と砂糖を入れて、お湯を注ぎ、沈むのを待って飲みます。 スペシャルティコーヒーに比べたらコーヒーとは呼べないお味かもしれませんが、日本人にはなじみ深いあの、麦茶を濃くして甘くしたような味でこれはこれで美味しいものです。 ↑そのどこか癖になるお味でお土産にも人気なバリコピ     インドネシアはコーヒーブーム! しかし最近では、ジャカルタなど都会の若者から本物志向のコーヒーブームがやってきて、バリ島にも多くの本格的なコーヒーショップができました。 「フィロソフィーコピ(Filosofi Kopi)」という、コーヒーショップの映画の大ヒットもきっかけになり、いわゆるサードウェーブといわれるこだわりのコーヒーショップや、農園直接仕入れをするお店もどんどん増え続けています。 ラテアートを作る姿はやはりバリ島の人々から見てもかっこよく、バリスタを目指す若者も増えています。 自家焙煎を行う本格的なカフェもたくさん。 またバリ島のオシャレなコーヒーショップやカフェについても紹介していこうと思います。  

バリ島農園だより Vol.2:バリ島コーヒー事情

バリコピって? バリ島に来たことのある方ならご存じかと思いますが、コーヒーの産地として知られるインドネシアでありながら近年までバリ島には、あまり美味しいコーヒーはなかったんです。 なぜかというと、もともとオランダの植民地として輸出用のコーヒーを生産していたので、良いコーヒーはインドネシア国内に残らなかったんですね。 なので地元の人々がずっと愛飲していたのは、不良豆を思い切り深煎りにしたもので、そのままではあまり美味しくないのでたくさん砂糖を入れて、甘くして飲むものでした。 今でもバリの人々はこの、とっても甘くてとっても香ばしいバリコピが大好きです。   地元の人のコーヒーの作り方はとってもシンプル。 カップに極細挽きのコーヒー粉と砂糖を入れて、お湯を注ぎ、沈むのを待って飲みます。 スペシャルティコーヒーに比べたらコーヒーとは呼べないお味かもしれませんが、日本人にはなじみ深いあの、麦茶を濃くして甘くしたような味でこれはこれで美味しいものです。 ↑そのどこか癖になるお味でお土産にも人気なバリコピ     インドネシアはコーヒーブーム! しかし最近では、ジャカルタなど都会の若者から本物志向のコーヒーブームがやってきて、バリ島にも多くの本格的なコーヒーショップができました。 「フィロソフィーコピ(Filosofi Kopi)」という、コーヒーショップの映画の大ヒットもきっかけになり、いわゆるサードウェーブといわれるこだわりのコーヒーショップや、農園直接仕入れをするお店もどんどん増え続けています。 ラテアートを作る姿はやはりバリ島の人々から見てもかっこよく、バリスタを目指す若者も増えています。 自家焙煎を行う本格的なカフェもたくさん。 またバリ島のオシャレなコーヒーショップやカフェについても紹介していこうと思います。  

バリ島農園だより Vol.1

バリ島農園だより Vol.1

バリ島から、コーヒー農園だよりはじまりました。

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バリ島から、コーヒー農園だよりはじまりました。