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バリ島農園だよりVol.7 ~バリ島伝統料理~

バリ島農園だよりVol.7 ~バリ島伝統料理~

 先日少しだけバリ島の伝統料理についてお話しましたが、今回はもう少し詳しくバリ料理について書いてみようと思います。 バリ島の基本的な調味料 バリ料理の要となる調味料がふたつ、それはブンブ・バリとサンバルです。 ブンブバリというのは味付けのベースとして使われるスパイスミックスで、サンバルというのは食べるときに好みで足す辛いたれです。 日本料理でいうと、出汁と醤油のようなものでしょうか。 ブンブ・バリ ブンブ・バリはターメリックやジンジャー、ガーリック、唐辛子、などなどたくさんのハーブやスパイス、主にフレッシュなものをすりつぶして作る、ペースト状のものです。 このペーストをありとあらゆる料理に使うので、バリ料理の味、といえばブンブ・バリの味と言っても過言ではないです。 元々写真のように石うすですりつぶすのですが、最近の奥様達にはフードプロセッサーが人気なんだとか。   サンバル サンバル自体はインドネシア各地にさまざまなタイプのものがあります。 一番ポピュラーなのがトマトを使ったチリソースのようなタイプのものかと思います。 バリ島で有名なサンバルと言えば、加熱しないサンバル・マタ。 サルサソースに近いイメージですね。 紫色のエシャロットやレモングラスをふんだんに使って、ココナッツオイルの香りとバリ島のスダチのようなリモの香りがさわやかで、とっても美味しいです。  肉料理にも、魚料理にもぴったりで観光客にもファンが多いのがサンバル・マタ。癖になる味です。   こちらがもっとも一般的なトマトのサンバル。 サンバルの辛さは作り手によって、もしくはそのトウガラシの辛さによっていろいろです。痛いほど辛いものも時々あるので、食べるときは要注意!   代表的なバリ料理 ↑サテ・リリット、バリ島のつくね。これにもブンブ・バリが使われています。   ↑こちらはクデワタン村で有名なナシアヤム。もちろんブンブ・バリがたっぷり!   ↑儀式のときに家庭で鶏を締めて作られるアヤムクアー、ブンブバリのスープです。 ↑鶏の丸焼きアヤム・パンガン。ブンブ・バリを詰め、塗りながら焼き、サンバルマタをつけて食べます。   観光客向けのレストランでは辛さをかなり控えているところが多いので、逆に辛い物が大好き!という方は地元の皆さんが行っているワルン(食堂)に行くのをおすすめします。...

バリ島農園だよりVol.7 ~バリ島伝統料理~

 先日少しだけバリ島の伝統料理についてお話しましたが、今回はもう少し詳しくバリ料理について書いてみようと思います。 バリ島の基本的な調味料 バリ料理の要となる調味料がふたつ、それはブンブ・バリとサンバルです。 ブンブバリというのは味付けのベースとして使われるスパイスミックスで、サンバルというのは食べるときに好みで足す辛いたれです。 日本料理でいうと、出汁と醤油のようなものでしょうか。 ブンブ・バリ ブンブ・バリはターメリックやジンジャー、ガーリック、唐辛子、などなどたくさんのハーブやスパイス、主にフレッシュなものをすりつぶして作る、ペースト状のものです。 このペーストをありとあらゆる料理に使うので、バリ料理の味、といえばブンブ・バリの味と言っても過言ではないです。 元々写真のように石うすですりつぶすのですが、最近の奥様達にはフードプロセッサーが人気なんだとか。   サンバル サンバル自体はインドネシア各地にさまざまなタイプのものがあります。 一番ポピュラーなのがトマトを使ったチリソースのようなタイプのものかと思います。 バリ島で有名なサンバルと言えば、加熱しないサンバル・マタ。 サルサソースに近いイメージですね。 紫色のエシャロットやレモングラスをふんだんに使って、ココナッツオイルの香りとバリ島のスダチのようなリモの香りがさわやかで、とっても美味しいです。  肉料理にも、魚料理にもぴったりで観光客にもファンが多いのがサンバル・マタ。癖になる味です。   こちらがもっとも一般的なトマトのサンバル。 サンバルの辛さは作り手によって、もしくはそのトウガラシの辛さによっていろいろです。痛いほど辛いものも時々あるので、食べるときは要注意!   代表的なバリ料理 ↑サテ・リリット、バリ島のつくね。これにもブンブ・バリが使われています。   ↑こちらはクデワタン村で有名なナシアヤム。もちろんブンブ・バリがたっぷり!   ↑儀式のときに家庭で鶏を締めて作られるアヤムクアー、ブンブバリのスープです。 ↑鶏の丸焼きアヤム・パンガン。ブンブ・バリを詰め、塗りながら焼き、サンバルマタをつけて食べます。   観光客向けのレストランでは辛さをかなり控えているところが多いので、逆に辛い物が大好き!という方は地元の皆さんが行っているワルン(食堂)に行くのをおすすめします。...

バリ島農園だよりVol.4 ~バリ島食文化~

バリ島農園だよりVol.4 ~バリ島食文化~

バリ島は島なので魚介類が豊富なはずですが、その食文化は思いのほか肉食です。  バリ料理って? 上の写真はとある日の農園での昼食。 サテリリットと言われる鶏肉のつくね、テンペという大豆の保存食を揚げたもの、豚肉のいろんな部位を使うラワールという伝統料理、農園で採れる新鮮な野菜を使った炒め物や和え物などが並んでいます。 元々儀式や祭事の際に、村で豚を捌き分け合って食べる習慣があるため、バリの人々は豚肉が大好き! 至る所にバビグリンと言われる豚の丸焼き料理を売る店があり、どこも毎日賑わっています。 バビグリン屋の方がシーフード料理屋より多いのは間違いないですね! ↑写真はお店のバビグリン。丸焼きをすることでカリッカリになった皮の部分が美味しいです。    インドネシア料理との違い インドネシアはイスラム教の国なので、基本的に豚肉はないですが、バリ島はヒンズー教ですので、豚肉を食べます。 そしてバリ島に旅行する皆さんに人気の、ナシゴレンやミーゴレン、ガドガド、チャプチャイといった料理は実はバリ料理ではなくジャワ料理です。ジャワには華僑が多いので、インドネシア料理というと中華料理の影響を大きく受けた料理が多いです。 それに比べてバリ料理は、独特な香辛料を何種類も組み合わせ、唐辛子も大量に使いとってもスパイシー! かなり刺激的なのでお気を付けくださいね。   バリ島のデザート 写真は家庭で良く作られる、キャッサバをパームシュガーで甘く煮たもの。 上にかかっているのは削りたてのココナッツ。やさしい味でとっても美味しいんですよ~。 他にも、もち米でできたお団子のようなものや、ういろうにそっくりなお菓子、桜餅のような皮でココナッツとパームシュガーを包んだもの、わらび餅風のもの、などなど、バリ島のスイーツは日本の和菓子にとてもよく似ていて、日本人にはとてもなじみ深いです。   皆様もぜひ、バリ島をいつか旅行される際にはいろいろなローカル料理にチャレンジしてみてください!      

バリ島農園だよりVol.4 ~バリ島食文化~

バリ島は島なので魚介類が豊富なはずですが、その食文化は思いのほか肉食です。  バリ料理って? 上の写真はとある日の農園での昼食。 サテリリットと言われる鶏肉のつくね、テンペという大豆の保存食を揚げたもの、豚肉のいろんな部位を使うラワールという伝統料理、農園で採れる新鮮な野菜を使った炒め物や和え物などが並んでいます。 元々儀式や祭事の際に、村で豚を捌き分け合って食べる習慣があるため、バリの人々は豚肉が大好き! 至る所にバビグリンと言われる豚の丸焼き料理を売る店があり、どこも毎日賑わっています。 バビグリン屋の方がシーフード料理屋より多いのは間違いないですね! ↑写真はお店のバビグリン。丸焼きをすることでカリッカリになった皮の部分が美味しいです。    インドネシア料理との違い インドネシアはイスラム教の国なので、基本的に豚肉はないですが、バリ島はヒンズー教ですので、豚肉を食べます。 そしてバリ島に旅行する皆さんに人気の、ナシゴレンやミーゴレン、ガドガド、チャプチャイといった料理は実はバリ料理ではなくジャワ料理です。ジャワには華僑が多いので、インドネシア料理というと中華料理の影響を大きく受けた料理が多いです。 それに比べてバリ料理は、独特な香辛料を何種類も組み合わせ、唐辛子も大量に使いとってもスパイシー! かなり刺激的なのでお気を付けくださいね。   バリ島のデザート 写真は家庭で良く作られる、キャッサバをパームシュガーで甘く煮たもの。 上にかかっているのは削りたてのココナッツ。やさしい味でとっても美味しいんですよ~。 他にも、もち米でできたお団子のようなものや、ういろうにそっくりなお菓子、桜餅のような皮でココナッツとパームシュガーを包んだもの、わらび餅風のもの、などなど、バリ島のスイーツは日本の和菓子にとてもよく似ていて、日本人にはとてもなじみ深いです。   皆様もぜひ、バリ島をいつか旅行される際にはいろいろなローカル料理にチャレンジしてみてください!