バリ島農園だより No.43 ~コーヒーチェリーの収穫~

今年もこの季節がやってきました。

今農園ではコーヒーチェリーの収穫真っ最中です。

今期は通常3月頃に開ける雨季が5月初めごろまで長引き、雨が多かったせいでチェリーが不作、かつてないほどの高値となりました。

インドネシア全体で今年はチェリーの大凶作の年となり、円安も相まってインドネシアコーヒーの価格が随分と高騰しています。

真っ赤に熟したチェリーはまるでルビーのように輝いています✨

私が農園にはじめて来た頃、赤い実はすべて熟していると思っていました!

だけど、ただ赤いだけではまだ未熟なのです。

一般的なコーヒー生産では、あまり気にせずにだー---っと収穫されますが、スペシャルティコーヒーにおいては、深紅になったもののみをひとつひとつ手摘みします。

上の画像で行くと、完熟と言えるものは青の線で囲ったチェリーです。

チェリーをそのまま食べてみるとわかるのですが、赤く見えてもこのくらい濃い色でないと、甘さが足りなく、その完熟度は最終的なコーヒーの味に影響して来ます。

なので、一つの木から少しずつ、他の実は残して、完熟した実だけをその都度摘み取っていくわけです。

 

そして、この実がコーヒーとなるときには収穫時の10分の1の重さになるんです。1kgのコーヒーを作るのに、なんと10㎏のコーヒーチェリーが必要なんですね!

コーヒーの収穫をするのは日中ですから、腐りやすい完熟コーヒーチェリーは、収穫後すぐに洗浄して再度選別し、加工を始めないといけないので、この時期農家さんは夜中まで作業をすることもしばしば。

スペシャルティコーヒー生産というのは本当に重労働で、手間暇がかかるんです。

それなのに高値がつかないため、バリ島でもコーヒー生産をやめていく農家さんも多いです。

年に二度収穫できるみかんを売った方が利益になるし、加工の手間はないし、、、と言ってコーヒー畑をミカン畑に変えてしまう農家さんも沢山。

 

もっともっと、インドネシアのスペシャルティコーヒーの価値が認められ、日本を始め海外での販売価格が上がり、生豆の平均取引価格も上がることで、品質にこだわり手間暇かけて最高品質のコーヒーを作り続ける農家さんたちにもきちんと納得のいく利益が還元されるようになることを祈っています。