バリ島農園だよりNo.45 ~スペシャルティコーヒー加工プロセス~
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乾季だというのに、不安定なお天気の日が多いバリ島です。
今年はこの天気のせいでコーヒーチェリーが大不作。
通常なら3月に終わるはずの雨季が5月頃まで長引いたこと、雨季が明けても天気が不安定で日照不足になったことが原因だと言われています。
しかしそれでも、今年もコーヒー加工は始まっています!
まるで銭湯のお風呂に見えるこちら。いったい何でしょう?
はい、こちらまさにコーヒーチェリーのお風呂ですね!
ここには水が張られて、収穫されたチェリーはこの洗浄槽で洗われます。
そのとき密度の高いものは沈み、密度の低い実は浮かんできます。この浮かんだ実は虫食いだったり、傷んでいるものなので全て取り除かれます。
沈んだ実はこのパイプから出てくるようになっています。そしてこのパルパーという実と種を分ける機械にかけられて、今度はこの下の洗浄槽でさらに洗われます。
こちらは上の作業で取り除かれたコーヒーの実の皮の部分です。
カスカラと言われ、抗酸化作用が高く、様々な効能を持つ、とっても体に良いお茶になるんです!
味は苦くも渋くもなく、とてもやさしい味で、ほんのりとした甘みと香りがあり、なかなか美味しいと思います。
特に女性には人気があります。
洗ったコーヒー豆は、樽で農園の果物などで作った自家製天然酵母と共に24時間発酵させてから、洗い、このパラパラと呼ばれる網の上に干していきます。
干している間も、何度もかき混ぜながらすべての豆が均一に乾くように気を使います。
完全に乾くと、最終的に脱穀→3度の選別をして、やっと出荷となるわけです。
今年も美味しいコーヒーができますように!