バリ島農園だより No.40 ~バリヒンズーのお寺の儀式オダラン~
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インドネシアといえばイスラム教徒の多い国ですが、バリ人に関していうと、バリヒンズー教徒が大多数を占めています。
ヒンズー教と言っても、インドのヒンズー教とバリのヒンズー教は結構違っていて、バリのヒンズー教ではチャナンと言われる、花やお米や葉っぱから作られるお供え物をとにかく山のように至る所にお供えします。
ありとあらゆる儀式も大切で、毎月のように何かしらの大きな儀式が行われます。
以前ご紹介したように、各家ごとにも寺があるのですが、各村ごとにもいくつかの寺があります。
そして村を上げて盛大に行われるのがオダランという創立祭に当る儀式です。
この儀式は数日間に渡って行われ、その準備も数日間かけて村人を集めてすべて手作業で行われます。
お寺の中では朝から深夜まで、奉納舞踊やガムラン演奏、数々の儀式が次々と催されていきます。
中でも目を引くのは、大きな美しいお供えを頭に乗せた女性たちの行列ではないでしょうか。
普段は2軒先の家までもスクーターに乗って行く、ほんとに歩かないバリの人々ですが、この日ばかりは自宅から寺までの距離を徒歩で向かいます。
このお供え、ものすごく重たいんですよ!!
いや~本当にすごいですね!
まるでサーカスのようです。
色とりどりのクバヤと言われる伝統衣装に身を包んだ女性たちが、きらびやかなお供えをいとも簡単に頭に乗せ、笑顔で行列し歩く姿は圧巻です✨
お供えには様々な果物、ケーキなどのお菓子、鶏肉など、盛りだくさん。
(ちなみにこのお供えの内容については村の回覧板にて指示されるそうです、、、)
こんな小さな時から練習します💓
でないとできないですよね~!
村の人々が総出ですから、寺の周りには出店も出ます。
どこか日本の神社のお祭りのようでもありますね。
バリ島伝統衣装、とても美しい✨
上の写真で女性たちが手に持っているのは、お祈り用の花とお香です。
先ほどの大きなお供えを本殿に設置し終えたら、次はお祈りに回ります。
お祈りのお花も、衣装に負けじと美しい、これぞバリ島の美。
この花を両手に挟み、その手を額の位置に当ててお祈りをします。
お祈りのお花は基本的に使い捨てで、祈り終わったものは皆その場へ残していきます。
人々が立ち去った後、花で地面が埋もれている様子もまた素敵。
このオダランには基本的に観光客は参加することはできませんが、バリ島を旅行しているとどこかで一度はオダランの行列に出会うことがあるかと思います。
オダランの行列はのんびりと道路を歩くので、大渋滞を起こしますが、誰一人文句を言わずにじっと行列が過ぎるのを待ちます。
もはやバリ島名物の光景ではないでしょうか!?
もしバリ人の友人などができたら、オダランに連れて行ってもらえるかもしれません、、、ガムラン演奏やバリ舞踊、様々儀式も見ることができるので、そういう機会があればぜひ、正装を準備して行って見てほしいです!
この儀式にバリ島のすべてが詰まっていると思います^^