バリ島農園だより No.34 ~インドネシアのお米~
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お米至上主義国インドネシア
お米と言えば、日本人には欠かせない主食ですが、インドネシアでもお米がとーっても重要な主食です。
現代の日本人よりもインドネシア人の方がさらにお米への愛が強いかもしれない。
インドネシアではお米以外の炭水化物はすべて間食もしくは副菜です。
関西の人がお好み焼きをご飯のおかずにするような、ラーメン+ライスとか、そんな感じでしょうか。
インドネシアでも焼きそばも必ずご飯のおかずだし、ラーメンだって間食もしくはおかずです。パンだっておやつです。とにかく米を食べなければ一食に数えられない、、、、
それがインドネシア!
ただインドネシアのお米は日本のお米とは違い、少し長くぱらっとしていて、日本のお米よりも糖質やでんぷん質が少ないです。
老若男女とにかくお米をたくさん食べます。
日本だとおかずと主食のバランスが大事と考えられてますが、こちらではとにかくお米至上主義!
バリ島のローカル食堂でナシチャンプルなんかをテイクアウトしたことのある人は分かると思いますが、大量のご飯におかずが少しずつ”添えられて”いる感じ。
そのおかずも結局少量で沢山のご飯を食べるためのおかずなので、どれも大抵味濃い、辛い、そして脂っこいです。
と書くとまるで美味しくなさそうに聞こえますが(笑)独特のスパイスのおかげで癖になる美味しさではあります。
(かくいう筆者は小麦好きで、パンや麺類の方がご飯より好きなので、インドネシア料理は食べても一日一度くらいですね。)
↑こちらはバリ島名物バビグリン、豚の丸焼きですが、なんてたって真ん中はお米。お肉はちょびっと。とにかくご飯が食事の中心。
バリ島での米作り
日本でも沖縄ではお米の二期作が行われていますが、バリ島ではなんと一年に3回もお米が収穫されます。
でも地元の人に言わせると、昔は2回だったのだそう。
現代になり品種改良と化学肥料などのおかげで3回作るようになったそうですが、それはあまりよくないと地元の人々からもよく聞きます。
小さな頃から一粒残らずお米を食べるように言われてきた日本人の私にとって、少しカルチャーショックだったのが、バリ島の人々はあまりお米を大事にしないということ。
大量に炊いて残っても気にしない(大抵は犬や猫や鶏などの動物の餌になりますが)、炊飯器にたくさんお米がくっついていてもそのまま洗い場に持っていく、、、、という行動の理由も、お米が余るほどに作られているという理由からなんだと思います。
◆同じお米を主食とする文化でも、ところ変われば、、、なことが沢山あります。
色々な国の食文化を見てきましたが、やはり日本の食文化はものすごく健康的だと思います。世界最長寿国ですからね!
ちなみにインドネシアは2022年の世界長寿ランキング112位💦
やはり食文化の影響が大きいと感じます。
インドネシアでも食文化の問題は認識されているようで、小学校の教科書には甘いものや脂っこいものは健康によくないというトピックが頻繁に出てきます。
インドネシアの発展と共に人々の食生活ももう少し健康的になっていくのを祈ってます。