バリ島農園だより No.29 ~スペシャルティコーヒー農園レポート~
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さて、三月も半ばになり、雨季もそろそろ終盤、少しずつコーヒーシーズンが近づいてきたバリ島です。
最近は毎日33度くらいまで気温が上がり、湿度も高く雨は減ってきてものすごく暑いです!
湿気が多いのに雨が降りそうで降らないと、夜まで暑く寝苦しいような日もあります。
この雨季が明けるといよいよバリ島のコーヒーシーズンの幕開け。
まだまだコーヒーの実は緑色ですが、赤くなってきている実もちらほら。
雨季の間にどんどん成長して、葉っぱも茂り枝もぐんと伸びました。
これから少しずつできてくる赤い実だけを摘み取り、まずは今年一番のサンプル用から加工を始めます。
”スペシャルティコーヒー”の加工において最初のポイントがこの収穫。
通常のコーヒーでは黄色い実~赤い実をざっと摘み取りますが、スペシャルティコーヒーでは赤を通り越して深紅になったもののみを摘み取ります。
ただの赤ではダメなんですね、本当に完熟の濃い赤のみを一粒ずつ選んで収穫するのです。
5月に入る頃、まとまって収穫できるようにになると、本格的なコーヒー加工が始まり、農園は毎日遅くまで大忙し。
雨季は雑草もどんどん生えるので、農園の息子くんも毎日草刈りが日課なのだそう。
バリ島のコーヒー農園のほとんどが有機自然農法で、畑、と言っても草刈りや高くなりすぎないよう木の剪定をする程度で基本的には自然の中でコーヒーの木はのびのびと育ちます。
元々、バリ島は日本でいえば愛媛県ほどの面積の小さな島でありながら、いくつも火山を抱え、肥沃な大地に豊富な雨量と、非常に恵まれた環境です。
ほとんどの果物は、何もしなくとも勝手にどんどんと育つのです。
(コーヒーもフルーツですね!)
家の庭にも、ドラゴンフルーツやパッションフルーツ、バナナなどが何ひとつ手入れしなくとも毎年沢山できますし、パパイヤなどに至っては庭に捨てた種からあっという間に育ちます。
気が付けば捨てた種から育ったカボチャができていることもありました(笑)
しかもその勝手にできたカボチャはすっごく甘くておいしかったんですよ!
南国のパワーってすごいですよね、、、
コーヒーの加工が始まりましたら、またこちらのブログで紹介していきますのでお楽しみに♪
そして街に戻りまして、チャングーエリアのコーヒーショップをご紹介します。
以前も触れましたが、インドネシアは空前のコーヒーブーム。
日本よりもコーヒーショップは多いのでは???と思うほど、どんどんとお店ができます。
最近はどのお店もクオリティが高く、驚くばかり!
お客さんも外国人よりもローカルの人が目立ちます。
サワードウも流行っていて、インドネシアのベーカリーのレベルも急激に高くなり、どこのパンも美味しくてこれまた驚き。
ローカル向けと思われるこちらのサンドイッチは、ハム卵サンドなのですが味が濃い目で辛めのチリマヨネーズ!
以前のバリ島ではこういったちょっとおしゃれなお店は外国人観光客向けと決まっていたのですが、最近はその境目がなくなり、地元の人々もおしゃれなカフェやレストランに集うようになり、そして富裕層のローカル観光客をターゲットにしたお店もどんどんとできてきました。
インドネシアの急成長ぶりはまさに日本のバブル期と重なります。
インドネシア人のファッションもバブルの頃を彷彿をさせるんですよね!
◆バリ島では先日、到着ビザの発給が再開され、条件を満たした人は隔離期間もなくなるなど、少しずつ規制が緩和されていっています。
この調子でまた、観光客が戻ってきてくれるのを祈っています。