バリ島農園だより No.28 ~バリ島の新年ニュピ~

3月3日はバリ島の新年、ニュピでした。

バリ島の新年は1年でとっても特別な日

この日は24時間すべての交通と電気の使用、外出が禁止され、人々は1日を家の中で静かに過ごします。

ニュピ前日は日本のねぶた祭りに似た鬼の神輿パレードがあるのですが、コロナの影響で今年は実に2年ぶりのパレード開催となりました。

↑各バンジャール(村の自治体)ごとに、オゴオゴと言われる鬼のはりぼてを若者たちが手作りして準備します。この子たちはパレード先頭でした。

オゴオゴがおどろおどろしく近づいてきます、、、、!

近づいてくると結構な迫力です。

私がいたのはバリ島中西部、タバナンの田舎の村でしたので、見れたオゴオゴは2体のみ、、、

それでも2年ぶりということで村はとても盛り上がっていました。

このオゴオゴは村を練り歩き、悪霊を引き連れて最後は火に焼かれます。

そして一夜明けると静寂の1日の始まりです。

朝目覚めると、聞こえるのは鳥の声と虫の声のみ。

バイクの音も車の音も一切聞こえません。

普段はあまり聞こえなかった風の音や木立のざわめきが、はっきりと聞こえます。

空気は澄み渡り、光という光がキラキラと美しい。

観光エリアでは厳しく外出禁止ですが、田舎の方では近所を出歩いてもOK。

外へ出てみるといつもならビュンビュンと通り過ぎる車もバイクも一切なく、森を吹き抜ける風の音や、遠くの犬の遠吠えまでが聞こえる。

犬たちも子供たちも自由に道路を走り回り、幸せそう。

機械音の一切ない、排気ガスもない、自然の音だけになった村

なんかいつもと違う?と安全な道路を満喫する犬たち

 

夕方日が暮れてくると、電気のセンサーなどもすべて切り、日没前にシャワーをし、夕食も終えて夜の準備に入ります。

明かりに関してはバリ島全土で厳しく取り締まられ、小さな明かりでも外へ漏れてはいけません

基本的に全く電灯をつけずに一夜を過ごしますが、目張りをして完全に光が漏れないようにすれば室内で点灯することは可能。

完全に夜が訪れ、外灯も何も人工的な明かりが一切ない暗闇の中、すこしずつ目が慣れてくると空からの明かりに照らされて、明かりがなくてもぼんやりと見えることに気が付きます。

どこまでも穏やかな、静寂と暗闇の美しい夜の世界。

なぜか毎年もののけ姫、ダイダラボッチを思い出すんですよね!

今年は天気がいまいちでしたが、もし晴れていれば空にはプラネタリウムのような天の川を見ることができます。

家に蛍がやってきていることに気づいたり。

太古の昔に思いをはせ、儚く美しい一夜は更けていきます。

テクノロジーによって見えなくなっているものが、世界には沢山、あるのです。

 

ニュピはその翌朝に終わるので、朝いつもどおりのバイクや車の音を聞いたときに、毎年残念な気持ちになります。二日間くらい続いたらよいのになあ、、、、

◆バリ島の特別な一日、ぜひ、一生に一度は体験してほしいです!

この日はもちろん飛行機や船の発着もすべてが停止しますので、スケジュールには要注意。