バリ島農園だより No.26 〜バリ島の民家〜
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バリ島を訪れたことのある方なら、家々の入り口の小さな門扉を覚えていらっしゃると思います。
バリ人の民家は実はその扉をくぐるとどこの家も似たような作りになっています。
伝統的に家の作りにさまざまな決まりごとがあるからです。
日本で言うと風水に近いような感じでしょうか?
日本と特に大きく違うのは、魔物などの侵入を防ぐために全ての扉や窓が小さく作られていること、一つの家が複数の建物に分かれていることです。
↑アンクルアンクルと言われるバリ島の門扉、大人一人が通れるだけの小さな扉です。
↑通常入り口の近くにまず台所があります。台所には火の神が住んでいて、外から入ってくる悪いものを落とす意味があるそうです。
↑家の中心には壁のない建物があり、ここは儀式の時に舞台のように使われる場所で、普段は家族や客人の集う客間のように使われます。
バリ島では部屋は殆ど寝るためだけのもので、人々は基本的に部屋の外で過ごします。
そもそも部屋自体が窓も小さいか、窓自体がなく、空気が流れず快適ではなく、日中でも薄暗く、言って見れば夜現れる魔物に脅かされず眠るための、防空壕のような存在かもしれません。
日本人の私からしたら、日中も快適な部屋の中で集中して仕事などをしたい時もありますのでバリスタイルの住居では少し住みにくいですね^^;
(屋外では日陰にいても日焼けもしますし、、、)
それに一年の半分が雨季のバリ島、雨も多いです。雨になると台所から部屋やお手洗いに移動するたびに傘をささないといけないことになります!
さてさて、家の建物に関してはその家に住む人数などによって少しずつ違うのですが(場合によっては大家族が一つの敷地内に別の建物を建てて住んでいます)、必ずどこの家にもアグン山の方角に家寺があります。
寝るときはこの家寺=アグン山の方角に足を向けてはならないことになっています。
そしてこの家寺より上に基本的には建物を建てないようにするので、平屋が多く、もしも2階建以上を建てる場合、屋上にこの家寺は作られます。
洗濯物も家寺の近くには干せなかったり、掃除道具も家のものとは分けたり、非常に神聖な場所とされているのがわかりますね。
日本とは随分と違うバリ人の住居ですが、家瓦の雰囲気は少し沖縄の家に似ていると思いませんか?
バリ島の文化と沖縄の文化は所々共通点があり、過去に交流があったことを感じさせます。
またそんなこともいつか記事にできたら、と思っています。