バリ島農園だより No.22 ~コーヒーの希少種~

バリ島農園だより No.22 ~コーヒーの希少種~

バリ島のコーヒーシーズンは年に一度、5月から8月頃までなので、今農園のコーヒーの木にはグリーンの実ができはじめたところです。

今日はコーヒーのいろいろな品種について紹介したいと思います。

バリ島では元々ロブスタ種が多く作られていたらしいですが、今では多くの農家がアラビカ種を中心に栽培しています。

ロブスタ種よりアラビカ種の方が、基本的には市場価格が高いので、小規模農家の多いバリ島では必然的にそうなっていったわけですね。

アラビカ種と一言に言っても、その中にさらに様々な品種があります。

今では栽培しやすく品種改良されたものが多いですが、原種や希少種をご紹介したいと思います。

1.ティピカ

古代から存在するコーヒーの原種のひとつ。15世紀から16世紀頃にエチオピアから中東イエメンに伝わったコーヒーが、ティピカであると言われています。

ティピカの木はインドを経てジャワ島に伝わり、1706年には、オランダの植民地であったジャワ島からアムステルダムにコーヒーの苗木が持ち込まれ、それがカリブ海や中南米へと広がったそうです。この苗木が、ティピカの祖先であると言われています。

こちらのティピカの苗木もジャワ島からバリ島の農園に来ました。

 

2.ブルボン

フランス領レユニオン島に持ち込まれたティピカの突然変異と言われる種

当時レユニオン島はブルボン島という名前だったので、ブルボンと名付けられたそうです。

ティピカよりも一つの枝に沢山実がなっています。

すでに赤くなっている実も少しだけありますね!

3.カツーラ

そしてさらにブルボンの変異種と言われているのが、カツーラです。

ブラジルのカツーラ(カトゥーラ)という町で発見されたのでこの名前になったそう。

この木は全体的に小ぶりであり、他の2品種に比べると耐病性が高いです。

 

どの品種も現在主に栽培されてい品種よりも耐病性が低いため、栽培する農家はもちろん少なく希少種とされています

バリ島ではこれらの品種を商業用に栽培している農家はほとんどありません、、、

インドネシアではジャワ島の一部の地域で主に商業用として生産されています。

◆THE Coffee Time オンラインストアでも近々ジャワ島産のこれら希少種ニュークロップがご紹介できると思いますので、どうぞお楽しみに!!◆

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